「高齢者こそたんぱく質をとり、筋肉をつける必要がある」 医師が指摘する"筋力低下"の深刻な末路
お金を貯める「貯金」のように、筋肉を体に蓄えることを「貯筋」といいます。老後に備えておくべきなのは、「貯金」よりも「貯筋」。どれだけお金があっても、健康でなくては人生を楽しめませんよね。

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高齢者を襲う「サルコペニア」とは
「サルコペニア」とは、加齢によって全身の筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下することをいいます。筋肉量は20〜30代をピークに徐々に減っていき、40代では10年ごとに約8〜10%減少、そして70代では、10年で15%も減少してしまいます。
筋肉が減ってしまう理由は、①加齢とともに運動量が減ること、②食べたものの消化が悪くなり、栄養がうまく体に行きわたらなくなること、③成長ホルモン・性ホルモンの減少、④慢性的な体内の炎症など、いくつか挙げられます。
ここで覚えておきたいのは、「何も対策をせずに、いままで通りの生活を送っているだけでは、筋肉は減っていくばかり」ということです。最近、「いままでと同じ生活をしているのに太りやすくなった」とか、「何もないところでつまずきやすくなった」という自覚のある方は特に要注意です。
「サルコペニア」が進むと、筋肉や骨、関節などの運動器に障害がおき、「立つ」「歩く」などの移動能力が低下する「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」という状態に。さらに進行すると、要介護の一歩手前の「フレイル」と呼ばれる状態になります。
あなたがロコモの可能性があるかどうかは、下のチェックリストを1度試してみてください。1個でも当てはまれば要注意です。

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