ベタベタ重だる、雨の日頭痛… "ジメジメ不調"にさよなら! 梅雨の「養生三カ条」と体を労わる簡単「薬膳レシピ」

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<食事で養生>

養生の具体的な方法は、食事や運動、睡眠、感情のコントロール、生活習慣などですが、どれも簡単にできることばかり。

特に私が大切にしているのは食事です。中医学では、すべての食べ物に効能があるとされていて、自分の今の体の状態にあった食べ物を取り入れて健康を保つことを「食養生」と言います。

また、自分の不調に合った食べ物を取り入れて症状を改善するのが「薬膳」です。ただし、頑張りすぎて、負担になってしまっては本末転倒。自分が心地よくできることを、ゆる〜く取り入れていけばそれでOK。それが養生の一番、大事なポイントです。

「陰」と「陽」とは?

中医学には、あらゆるものを陰と陽に分類して考える「陰陽説」という哲学があります。

季節ごとの陰陽の変化
(画像:『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』)
隠と陽の関係表
(画像:『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』)

上の表のように、活動的で明るく温かい性質のものが陽で、暗く冷たい性質のものを陰とします。

また、1日のうちで陽が極まるのが真昼で、そこから次第に陽が弱まって陰が徐々に増し、真夜中には陰が極まり、夜明けに近づくにつれて陰が弱くなっていきます。1年では陽が極まるのが夏至、陰が極まるのが冬至です。

陰と陽、どちらが良い悪いという分類ではなく、バランスを取り合っている関係です。

体でも陰と陽があり、陽が多過ぎる状態「実熱(じつねつ)」 になると、イライラ、カッカしやすくなります。陰が少ない状態「陰虚(いんきょ)」 になると、潤い不足で乾燥しやすくなります。

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