なお、成熟した資本主義がやがて行き詰まる原因として挙げているのは、次の4つだ。
① 地球環境が破壊される
化石エネルギーの大量消費により大気中のCO2濃度が上昇し、異常気象を誘発。
地球温暖化や大規模な線状降水帯など、これまでにはなかった現象が現れる。
森林破壊などにより、人類や野生動植物の生活(生態)維持のための環境が壊れる。
経済格差は広がり、少子化は止まらない
② 許容できないほどの経済格差が広がる
現在では、世界人口の1%の最富裕層が全世界の所得の約40%を占める。(OECD[経済協力開発機構]の2014年の調査によると、最富裕層10%は最貧層10%の約10倍の所得を得ている)。
③ 少子化が止まらなくなる
日本の2022年の出生数は80万人を割り込み、団塊世代の年間出生数260万人台の3分の1以下に(厚生労働省2023年2月28日)。
世界的に見ても、西欧やアジアなどの先進国では、人口を維持するための合計特殊出生率2.08以下の国が続出(グローバルノート「世界の合計特殊出生率 国別ランキング・推移2022」より)。いずれも少子化が進んでいる。
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