《4億円あれば"英語力不問で永住権"?》「ゴールデンビザ」緩和に踏み切った"ニュージーランド"の大胆施策
日本でも新NISAにおけるパッシブファンドの普及などで、金融資産の国際分散はかなり一般的となった。
しかし、自分や家族という“人的資産”の国際分散に当たる「永住権の取得」は、そのさらに先にある姿と言えよう。
そこには多様な教育環境、複数国からの年金の受給、有事の際のセーフティーネット、一国だけでは成し得ない人生設計が広がる。
「今回の改正で、英語や滞在日数などのコミットメント要件が撤廃・緩和されたことは大きく、より個人のライフスタイルに柔軟に寄り添うものとなった」と池口氏は指摘する。
移住先として注目されるNZ、2つの魅力
移住先としてのニュージーランドが注目される理由は、主に2つ挙げられる。
住みよい先進国であること、英語圏であり教育環境が充実していることだ。
世界で使い勝手の良いゴールデンビザを発行している国の中心は、あくまで新興国である。有名なところではギリシャ、ポルトガル、トルコ、タイ、UAEなど。
一方、インフラや医療などの環境が整っている先進国は、制度はあるが要件が厳しかったり、現在は発行を停止している国がほとんどだ。
池口氏はニュージーランドの魅力を「人間らしいリズムで暮らせること」と語る。
「首都のオークランドでも、車で15分走れば手つかずの自然が広がっている。港やビーチ、公園も多く、週末は自然と触れ合う時間が、特別でなく日常の延長にあるのです」

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