大谷「出産立ち会い」で欠場がアメリカの常識な訳 試合に出ようものならイメージダウンは必至だった

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これはMLB選手に限らない。最近では、マッチョで知られるハリウッドセレブも、その瞬間がいかに特別かを誇らしげに語っている。

たとえば、ドウェイン・ジョンソン。3人目の娘の出産に立ち会った彼は、この経験を通じて、妻への愛、尊敬をさらに高めたという。

「男性のみなさんへ。あなたの愛する人が子供を産もうとしている時、そばにいることは、非常に大切だ。手や脚を握ってあげるなり、できることをなんでもして、支えてあげて。自分の子供が生まれる瞬間というのは、人生で目撃できる、最もパワフルで、原始的な瞬間。人生を変えてくれる瞬間だ」と、彼はインスタグラムに書いている。

チャニング・テイタムは、元妻ジェナ・ディーワンが娘を出産しようとしている時、「何をしていいかわからず、(病院の)トイレに何度も駆け込んでは泣いていた」と振り返っている。

「俺は強い男だ、どんな状況も乗り越えてみせる、と思っているかもしれないが、女性は男性よりずっと強いんだよ。だから、(出産という)困難な仕事は、女性に任されたんだ。男は、『頑張って!君にはできるよ!』と励ますことしかできないのさ」とも、テイタムは述べる。

「常識」になったのは比較的最近のこと

とは言え、これは比較的「最近の常識」であるのも、たしか。MLBが「父親リスト」を導入したのは2011年だ。ミア・ファローは、1987年、ウディ・アレンとの子供ローナン・ファローの出産時にアレンを立ち会ってもらったが、ロマンチックな関係を保つうえでそれは間違った決断だったのかと、やや後悔もしたようである。

ヴィン・ディーゼルも、2008年に最初の子供が生まれる時、立ち会わないつもりでいた。考えを変えさせたのは、ポール・ウォーカーだ。

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