「企業・団体献金を禁止すると政治は劣化する」「破滅的なことにつなげては絶対にいけない」…小泉進次郎が強く訴える政治改革の針路
ーー商品券の原資は官房機密費から出ているのではないか、という議論もある。となると、不透明な支出の象徴ともいえる年間12億円の、いわゆる官房機密費にもメスを入れる必要があるかもしれません。
官房機密費については、過去のことも含めて、じゃあこれはどうなのか、じゃあこれはどうなのか、というふうに1個1個やっていった先にあるのは、政治全体への不信だと思います。
不透明どころか、使い道を公開しなくても許されているお金の1つが官房機密費。これは昨年の臨時国会における政治改革特別委員会でも議論をしましたが、機密費自体をなくせとか、全部情報を公開しろという立場には野党も立っていません。
開示のルールなどを工夫することによって、基本的なところを合意できるように持っていくことは可能です。腹を割った政治とは何かということも含めて、与野党が向き合って国民の皆さんに説明できるものを作り上げていく努力をしないといけない。
破壊的なことにつなげてはいけない
政治の世界が泥仕合ばっかりやっていたら、国民の皆さんから呆れられますよ。そしてその後に来ることは、まさに今アメリカも含めて諸外国に起きているような、今の民主主義の形や政治の形に対する失望です。そして、今の政治を構成している自民党に限らず、主な既成政党全体に対する不信感になりかねない。
うまくいくかわからないけど、1回引きずり下ろしたい。そういう破壊願望に近いような動きに流れていってしまって、その結果、起きることによって幸せになる人はいない。そして民主主義が崩れていく。こういった破滅的なことにつなげては絶対にいけないという思いが私の中ではある。
ーー商品券問題ですが、これはポケットマネーだったらいいと思いますか。石破さんはご苦労様とねぎらったと言っていますが、これについてはどう考えていますか。
ねぎらいはあるんじゃないですか? 山田さんも雑誌を作っていて、この企画お疲れさん、よしみんなで飯に行こうと言ってねぎらうということあるでしょ? それを禁止して、どんな世界になるんですか。
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