「ショールームへ火炎瓶」「サイバートラックに落書き」「充電ステーションを破壊」…マスク氏への反発止まらず、テスラへの抗議が過激化

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テスラは昨年、10年余りぶりに納車台数が減少した。欧州や中国などの主要市場では、販売と出荷が急激に落ち込んでいる。

市場調査会社ケリー・ブルー・ブックは、2月の同社の米国での販売台数は約4万3650台と、月間台数としては3年ぶりの低水準だったと推計している。

テスラのショールームの前で抗議する人々(3月15日、シアトル)Source: Bloomberg

評判に関するアドバイザリー企業レプ・トラックのスティーブ・ハーン氏は、同社独自のデータポイントシステムに基づくテスラの評判評価が、21年9月の「強い」から、25年2月の「ぜい弱」へ29ポイント低下したと述べた。さらに低い「悪い」まで下落すれば、回復が難しい危機的状況とみなされる可能性があるという。

ハーン氏は「単に評判だけでなく、それが購買決定を下す人や、代わりのEVを検討している人にどう影響するのかという問題も含め、テスラには今後、いくつもの課題が待ち受けていることが分かる」と述べた。

マスク氏次第

非暴力の抗議活動を訴える「テスラ・テークダウン」は、さらに運動を拡大しようとしている。同グループは、今週末に開催予定のイベントをウェブサイトに約115件掲載し、29日には、すでに約70件を登録している。

同グループが19日に行った会議には、民主党のクロケット下院議員や俳優のアレックス・ウィンター氏、ジョン・キューザック氏がスピーカーとして参加した。ウィンター氏は、抗議運動の資金源が闇資金であるという、マスク氏らの裏付けのない主張に反論した。

ウィンター氏は「この会社を転落させた責任は、マスク氏自身にあるだけだ。陰謀などない。テスラを窮地に追い込んだのはマスク氏ただ1人であり、その一方で抗議活動は拡大し続けるだろう」と述べた。

主催者の1人であるソフィー・シェパード氏は「私たちは、彼とビジネスをする人々を望んでいない。彼が連邦政府で持つ権力を保持し続けないでほしい」と訴えた。

著者:Kara Carlson、Myles Miller、Alicia Clanton

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