「ショールームへ火炎瓶」「サイバートラックに落書き」「充電ステーションを破壊」…マスク氏への反発止まらず、テスラへの抗議が過激化

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カナダでは、トランプ氏の関税政策やカナダに対する発言が強い怒りを買っている。オンタリオ州ハミルトンの警察は20日、テスラのディーラーで80台以上の車両が傷つけられたり、タイヤがパンクさせられたりするなどの被害があったと発表した。今週、バンクーバーで開催される予定だった自動車ショーでは、安全上の懸念を理由に、テスラの出展を取りやめた。

販売減少

自分の車を手放さない所有者もいるため、テスラへの反発が販売に及ぼす影響を測るのは難しい。

すでに購入した車を、政治的傾向に基づいて乗り換える消費者はまずいないだろう。マスク氏を応援したいと思っている保守的な所有者もいるかもしれない。

トランプ政権内で要職を担うテスラのイーロン・マスクCEOに反発が集まっているSource: Bloomberg

一部の所有者は、売却する代わりに、自分の車にマスク氏への抗議のステッカーを貼っている。中古のテスラの価格は暴落しており、車を処分したい場合、大きな損失を覚悟しなければならない可能性がある。

自動車関連の調査会社エドマンズによると、ディーラーで新車または中古車を購入する際に下取りに出されたテスラの割合が、今月は過去最高を記録した。先月、エドマンズでテスラの新車購入を検討している人の割合は1.8%まで落ち込み、2022年10月以来最低となった。

テスラの株価は12月に最高値をつけてから、50%余り下落している。20日に行われた全社会議で、マスク氏は従業員に対し、「困難な時期」にあるものの保有株を手放さないよう呼びかけた。同氏はテスラの今後について、5年以内にテスラの自動運転車が世界的に普及するなど、野心的な予測も披露した。

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