「ショールームへ火炎瓶」「サイバートラックに落書き」「充電ステーションを破壊」…マスク氏への反発止まらず、テスラへの抗議が過激化

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PR会社「レピュテーション・ドクター」のマイク・ポールCEOは、反発の声は米国企業では前例のないレベルに達していると述べた。不買運動のような典型的な消費者からの抗議とは異なり、テスラのショールーム、車両、充電ステーションはブランドを想起させるもので、潜在的な抗議の対象でもある。

ポール氏は「今後、テスラ車が燃やされることは増え、世界中のショールームでさらに多くの抗議活動が見られるようになるだろう。路上に駐車しているテスラ車を所有している人は、誰でも危険にさらされることになると思う」と述べ、騒ぎがすぐには収まらないとの見方を示した。

破壊行為に遭い、複数の車両が燃やされたテスラのショールームを調べる捜査員(3月18日、ラスベガス)Source: Getty Images North America

こうした動きは、テスラ車の所有者にも影響している。アビー・ベンハモ氏は先週、ブルックリンの街角で、知らない男が自分のサイバートラックに近づいてくるのに気づいた。男は車に「イーロン・マスクはかぎ十字(ナチス・ドイツのシンボル)と同じだ」と書き込んだ。

さらに過激な事件も

ベンハモ氏はこの事件について、不安な新しい動きを示していると指摘。テスラ車の所有は現在、政治的な標的になることを意味すると述べた。

さらに過激な事件もある。起訴状によると、オレゴン州セーラムでは、男がテスラのショールームに火炎瓶を投げたとの疑いで起訴された。コロラド州ラブランドでは、監視カメラの映像に、女がショールームに駐車中のテスラ車にガソリンの入ったウオッカボトルを投げつけ、ドアにスプレーで汚い言葉を書き込んでいる様子が映っていた。連邦検察当局によると、この女は起訴された。

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