従業員1人当たりの「稼ぎ」が急増したトップ50社 過去5期で生産性を大幅に高めた企業を検証

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2位は「ハローキティ」で知られるサンリオ。こちらも過去5年間で業績が急拡大。2019年3月期に47億円だった営業利益が2024年3月期には269億円にまで増え、この間の従業数はほぼ横ばいだったため、1人当りの営業利益が5.6倍に拡大した。

創業者の孫で2020年に31歳の若さで2代目社長に就任した辻朋邦氏(現職)が事業の構造改革に取り組み、ハローキティ以外のキャクターも強化する「複数キャラクター」戦略を推し進めるなどして、利益率の高いライセンスビジネスの収入を大きく伸ばした。

今2025年3月期はハローキティ50周年施策も効き、ライセンス収入のさらなる拡大で営業利益は522億円と前期比で倍増する見込み。来2026年3月も国内外でライセンス収入の伸び成長が続き、連続して最高純益更新が見込まれる。

光測定器メーカーや海上土木が上位に

3位のエムアップホールディングスは、アーティストのファンサイト運営と電子チケット事業を主力とする企業だ。会社設立は2004年で、昨年12月末の連結従業員数は342人。事業拡大にあわせて過去5年間で約90人の従業員を増やしたが、売上高、利益ともハイペースで成長し、5年間で1人当たり営業利益が4.7倍に拡大した。

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4位のsantec Holdingsは光通信・産業用途などの光測定器メーカー。データセンターや通信インフラ用途の旺盛な需要が追い風となり、近年の業績は右肩上がりで推移している。今2025年3月期も中国などで需要が強く、最高純益を連続更新する見込み。

5位は海上土木を得意とする東亜建設工業。新規受注の拡大で手持ち工事高が積み上がり、直近決算期の2024年3月期に大きく業績を伸ばしランクインした。足元もシンガポールで大型の港湾工事を相次ぎ受注するなど豊富な受注残を抱える。

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