今春、フジテレビの人気アナが次々消える…「椿原慶子(39)と岸本理沙(25)の退社」が《フジの終わりの始まり》を意味するワケ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2000年代には、高島彩や加藤綾子といった人気者を輩出し、フジテレビが確固たる「女子アナ帝国」を築いたが、2000年以降に入社して2020年までに5年以内で辞めた女性アナはゼロ。近年は、久慈暁子が5年、渡邊渚が4年で辞めているが、3年での退社は21世紀以降の最短記録だ。

テレビ局の就職活動戦線でも倍率が高く、最も難しいと言ってもいい、フジテレビの女性アナという枠を勝ち取ったにもかかわらず、それを3年で手放すのは“もったいないこと”というのが共通認識だった。

また、フジテレビは2000年に始まった『◯◯パン』シリーズに代表されるように、新人女子アナにもいきなり冠番組を持たせて、認知度を高め、スタートダッシュさせる。20代のうちにいかに人気を高められるかが勝負の局である。高島彩や加藤綾子も20代半ばで既に人気は爆発していた。

先日、NHKの女性アナは年齢を重ねてから活躍の場が広がると書いたが、それと対極にあるのがフジテレビなのだ。

その意味で、岸本は“これから”のアナウンサーである。今までならこのタイミングで辞めることは考えづらかった。

フジテレビ
岸本理沙アナウンサー(画像:フジテレビ公式サイトより)

フジテレビの社員は“ファミリー”

背景には、そもそも他局も含め、アナウンサー自体に、転職先の幅が広がり成功例も出てきていることや、YouTubeをはじめとした配信サービスの台頭で、「キー局のアナウンサー出身」という肩書きがあれば食うには困らないことなどがあげられる。

先日TBSを退社した宇内梨沙が、退社翌日の活動の場として、人気YouTubeチャンネル『ReHacQ(リハック)』を選んだのは象徴的である。だが、それだけではないはずだ。

ここで、もう1人の退社アナ、椿原慶子のこの約20年間の変化について考えてみたい。

前述したように、フジテレビの女性アナの“辞めどき”は20代後半から30代半ばにかけてである。一方で、そのタイミングを経ても辞めなかったアナウンサーたちは、基本的に長く勤める傾向にある。佐々木恭子や西山喜久恵などがその好例だ。

次ページ39歳の椿原の退社には意外性がある
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事