今春、フジテレビの人気アナが次々消える…「椿原慶子(39)と岸本理沙(25)の退社」が《フジの終わりの始まり》を意味するワケ
人気や知名度は高くても、“辞めどき”を過ぎたアナウンサーは、“居心地のよいフジテレビ”に居続ける。戸部洋子のように異動してアナウンサーではなくなっても、局に居続ける例もある。その点で、39歳の椿原の退社には意外性がある。

フジテレビは、自局のアナウンサーの仲のよさを強調する局である。局アナが多数出演する『めざましテレビ』で、他局の番組に先駆けて、その出演者たちを「めざましファミリー」と呼び出したのはその象徴だ。
彼らは“ファミリー”であり、当然ながら、勤続年数が長ければ長いほど、そのカルチャーにどっぷりと浸かり、違和感を抱かなくなる。「フジテレビ大好き!」のまま、歳を重ねて、よりフジテレビを愛するようになっていき、同じような若手を育成していく。
現役だけではない。フジテレビの場合、辞めた社員の中で、フジテレビを悪く言う人は少数派だ。皆、辞めても「いい会社」「楽しい会社」と口々に言う。それくらい “フジテレビファミリー”のカルチャーは社員に浸透しているのである。
今から考えると「“異常”な採用試験」
それは、フジテレビが狙っていたことでもあるはずだ。一時期は新入社員の募集要項に「フジテレビっぽい人」と記載し、そのカルチャーに馴染める人材を公に求めていたくらいである。
つまり、採用の段階から、フジテレビカルチャーに違和感を抱かなそうな人を採用し、より、“フジテレビっぽく”育てていく。その中で育つ社員は、長く勤務するか、仮に退社をしても会社を悪く言うことはない。
筆者は就職活動生の指導もしているが、フジテレビに内定した大学生は、入社前から「フジテレビ最高!」と叫んだり、フジサンケイグループのマークをノートに落書きしていたりと、愛社精神を強く持っているのが特徴的だった。
では、そんなフジテレビカルチャーとの親和性を、採用試験ではどのようにして見抜くのだろうか。

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