「サイズや配色は合っているのにジャケット姿がしっくりこない」男性が実はやっている致命的ミス

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これこそ「なぜだかジャケット姿に違和感」が生じる原因ですので、ジャケット&パンツ初心者に解決策をお伝えします。これを防ぐには、まず「ジャケットとスラックスの素材感を合わせる」ことが手軽な解決策になります。これは「カッチリ」と「オンオフ兼用」の選び間違いを確実に防ぐ作戦です。ウール素材でカッチリしたジャケットに、カジュアル色の強いスラックスを合わせてしまうと、水と油のように調和しづらく、違和感が残りがちです。

つまり問題はオンオフ兼用スラックス自体ではなく、「上下半身のバランスが崩れてしまう」ときに起きていたのです。言い換えれば、ジャケットとスラックスのドレス感さえ馴染めば、異素材の組み合わせでも成立します。では、具体的にどんな点を意識すればよいのでしょうか。

異素材MIXコーディネートを成立させるポイント

かつては上質なスーツやネクタイには「光沢がある」と言われてきたため、「光沢=高級感」というイメージが定着していました。しかし、洗濯機で洗える化学繊維のビジネスアイテムが浸透したことで、この方程式が揺らいでいます。ウールやシルクなどの天然繊維と、ポリエステルなどの化学繊維では光沢の質が異なるため、両者を安易に組み合わせると、安っぽく見えてしまうことがあるのです。

100%ポリエステルの生地(左)ウール70%・ポリエステル30%の生地(写真:筆者撮影)

そこでウールジャケットに化学繊維のスラックスを合わせるときは、テカテカがない質感を選んでください。一方、テカテカとしたポリエステルのスラックスは、同じくポリエステル素材のジャケットなら悪目立ちを抑えられるでしょう。つまり、異素材MIXコーディネートの本質は、天然繊維と化学繊維における「光沢の違い」を考慮することにあるのです。

違和感を隠し切れない「ウールジャケットに合わせた」テカテカ系スラックス(写真:筆者撮影)
ウール混ジャケットに合わせたテカテカ感のないポリエステルスラックス(写真:筆者撮影)
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