『就職四季報 総合版』『就職四季報 優良・中堅企業版』では毎年独自調査を行い、各企業の残業時間を掲載している。今回は全従業員ベースの残業時間を基にランキングを作成したが、『就職四季報 総合版』では総合職のみを対象に集計した残業時間も掲載している。
残業が月10時間以下の企業を平均年収でランキング
1位は東京建物。東京・八重洲エリアが拠点の総合不動産で、週休完全2日、月平均残業時間は6.8時間と、1日あたり残業30分以下の水準だ。総合職の新卒3年後定着率も2年連続9割超と高水準となっている。
2位は三井不動産レジデンシャル。三井不動産系の住宅分譲事業会社だ。総合職平均年収1219万円で、大卒初任給も29.2万円と高水準。有休取得平均も13.5日と多めで、平均月1日かそれ以上休める水準だ。さらに夏季休暇は連続2日、年末年始休暇は連続約6日となっている。
今回のランキングに登場しなかった企業のなかには、残業時間が10時間より大きい企業はもちろん、残業時間が非回答(NA)の企業もある。
法律では原則月45時間が残業時間の上限だ。これに近しい、もしくはそれ以上の残業実態のある企業は残業時間を非回答(NA)とするだろうことは容易に想像できるだろう。残業時間が非回答の企業はすべてブラック、というわけではもちろんないが、OB・OG訪問などでしっかり働き方を確認してほしい。
また、『就職四季報』シリーズには、残業時間以外にも有給休暇取得日数や勤続年数、転勤やテレワークなど、働きやすいホワイト企業を見つけるヒントが多く掲載されている。
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