「忙しいを言い訳にしない」多読をしなくても"1冊完コピ"読書術で劇的に変わる自己投資
一方、成長し続ける人の読書は、むしろ「お散歩」ではなく「登山」に似ているものです。
予定やコースを決めずに登山をする人はいません。ほとんどの人が事前に「計画」を立てて山に登るでしょう。読む目的を明確にして得たいスキルをイメージする。そして1冊に書かれたノウハウを、何度もしつこく実践していく。これが結果を出す人の「登山型読書」なのです。
だから読書量にコンプレックスを抱く必要はありません。量ではなく、質。ここにこだわる必要があるんです。
必要なのは「社長賞をとってる自分」などの妄想力
では「登山型読書」をどうすれば実践できるのでしょうか。
それにはまず、ポジティブな妄想力を手に入れることです。それが読書をする前に行う「金メダル妄想」。オリンピック選手が、表彰台に上がって金メダルを首からかけられる瞬間や、ヒーローインタビューの様子をイメージしてトレーニングするというのにちなんだネーミングです。
本を読む前に、そのノウハウを手に入れたことで叶う、自分にとっての「金メダル=成功の状態」をイメージしましょう。そしてその瞬間をできるだけくわしく映像化するんです。
「マネジメントがうまくできるようになって、部下から慕われている自分」
「ダイエットに成功し、同窓会で友達から『変わらないね』と称賛されている自分」
「数字に強くなって、プロジェクトの責任者を任されて、さらには社長賞までとっちゃってる自分」
うまく妄想を描ければ、たとえ長年、三日坊主の常習犯だったとしても、やり抜く力を手に入れることができます。諦めそうになったとき、逃げ出しそうになった瞬間にこの妄想が突然、パッと鮮明な映像で現れて
「ねぇ。理想の自分になれなくていいんだっけ? 諦めていいんだっけ?」
と自分に問いかけてくれるからです。
しかもポジティブな妄想だからこそ、その問いかけは優しく、心地よい。イソップ童話の『北風と太陽』で言えば完全に「太陽」。くじけそうになった時、投げ出したくなった時に、自分を温かく正してくれるのです。
また読書のゴールを「忘れない」に設定している人たちもいます。「一度読んだら忘れない読書術」「早く読めて忘れない読書」とか。「忘れない」をキーワードにした読書法を紹介する本は、皆さんの課題の深刻さを象徴するように、書店でたくさん目にします。
では、なぜ「忘れない」とよいのでしょう?
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