40年、50年も? 返済期間「35年超」の"超長期"住宅ローンが利用急増 「こんな借り方はNG!」メリットとデメリットを解説
1位が「返済期間35年超のローン提供」(75.8%)、2位が「団体信用生命保険の保障内容の充実」(44.1%)、3位が「諸費用の融資対象への追加」(43.8%)などとなった。
超長期の住宅ローンの利用が急増!?
さて、気になったのは1位の「超長期ローン」だ。しかも、前年の57.0%から75.8%に急増していることがわかる。
同じ住宅金融支援機構で住宅ローンを借りた側を調査した「住宅ローン利用者調査(2024年10月調査)」の結果を見ると、利用した返済期間は「35年超~40年以内」が16.5%、「40年超~50年」が4.4%で、合わせると20.9%が超長期ローンを組んでいた。2023年10月調査の結果では合わせて12.6%だったので、1年でかなりシェアが高まったこともわかる。

実際に、不動産会社に聞くと利用者が増えているという。一戸建てを販売するオープンハウスでは、「36~50年」の合計が38%というので、かなり利用者が広がっていることがうかがえる。しかも前年は合計が26%だったので、やはり急激に増えている。

超長期ローンは数年前からあったが、まだ提供している金融機関が少なかったこともあり、それほど利用者が広がっていなかった。近年、多くの金融機関側が提供するようになったことも、超長期ローンの利用者急増の要因になっているのだろう。
「超長期ローン」の返済期間について、さらに詳しく見ていこう。各金融機関の金利タイプ別の最長返済期間を聞いた結果を見ると、「変動型」と「固定期間選択型」で、「最長40年」が50%前後、「最長50年」が33%台と比率が高くなっている。最長返済期間の長期化が明らかだ。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら