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「NHK辞めた敏腕P」フジテレビに転職した"動機" NHKでは報道記者も経験、なぜ民放のドラマPに?

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――最近、11話まであるドラマは珍しいです。11話あるとしっかり書き込めて見応えも増します。

「今回に関して言うと、主演の香取慎吾さんが座長として現場の温かい空気感を作り出してくださったので、本当に助けられました。キャストスタッフが香取さんを中心にまとまっていたと思います。

香取さんはロケ場所でも自らロケ先の方々に挨拶回りをしてくださっていたので、この番組ではロケ場所の許可が途中で降りなくなるということもなく、最後まで無事に撮りきることができました。キャストスタッフみんながモチベーション高く駆け抜けられたのは、すべて香取さんのおかげだと思います」

子役からベテランまで揃った現場を座長として盛り上げた香取慎吾(フジテレビ提供)

――フジテレビドラマもたくさんご覧になっていた北野さん。ジャーナリストになりたかったわけではなく、ドラマを作りたい気持ちもあったのでしょうか。

「大学時代にゼミでメディア研究をしたり、海外でドキュメンタリーを制作していたので、ジャーナリズムにも関心があり、ドラマと報道どちらも経験してみたいと当時は思っていました。なので、民放はドラマ、NHKと新聞は記者志望で就職試験を受けました。

結果的に新卒でNHKに入り、報道記者を経験できたことは本当によかったと思っています。社会性のあるエンターテインメントを作る土台ができました。そのおかげで、今回もニュースのようなスピード感で、今起きている政治や社会状況を台本に盛り込んで作ることができました」

事実をすべて無視して作ってはいけない

――ぎりぎりまで台本を作っていて、視聴者の反応も加味したのでしょうか。

「放送の反響よりも今の時代に起きていることを取り込むことを意識しました。選挙編では、既得権益との闘いが描かれていきます。帝王化している堺正章さん演じる区長の長谷川や橋本じゅんさん演じる衆議院議員の黒岩に、一平が立ち向かっていきます。

今の世の中は『物語』を作り出した者が大衆の支持を得て、当選できたりしますよね。選挙にも『物語』が必要になっています。第7話で蛭田さんが伏線として入れてくださっていますが、選挙編ではそうした時代性は意識しました」

次ページが続きます:
【事実を積み重ねた先に物語として何を描けるか】

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