トランプ政権が軌道修正「痛みなくして復活なし」 「多少の混乱はあるだろうが、それでOKだ」
7日に発表された2月の雇用統計は、 雇用の伸びが堅調に推移した一方、失業率はわずかに悪化と、相反する内容となった。
連邦政府職員の削減を進める権限をイーロン・マスク氏に与えたトランプ氏は製造業の雇用が増えていると言及。「労働市場は素晴らしいものになるだろう。政府の仕事ではなく、高い給料を支払う製造業の仕事を提供するだろう」と同氏は述べた。
米国民の目
民主党のバイデン前政権で大統領経済諮問委員会(CEA)に所属していたヘザー・ブシェイ氏によれば、トランプ氏の熱狂的な貿易キャンペーンは、富裕層に不釣り合いなほど有利になる他の政策案から米国民の目をそらしている可能性がある。
ブシェイ氏は、共和党が減税を復活させ、政府機関の人員削減と歳出削減に取り組んでいことに触れ、「これはまさに混乱そのものであり、この混乱は大規模な収奪から米国民の目をそらすことを目的としているのではないかと私は日々危惧している」と述べた。
その上で、トランプ政権は「メディケイド(低所得者向け医療保険制度)やその他の非常に重要なプログラムへの支援を削減するという明確な計画を持っている」と説明した。
トランプ氏は減税を補う新たな財源を模索しており、関税はその計画の一部だ。「大統領は所得税の税収を関税収入で代替できれば、誰もがより豊かになれると信じている」とトランプ政権のハセットNEC委員長は語った。

著者:Skylar Woodhouse、Josh Wingrove
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら