トランプ政権が軌道修正「痛みなくして復活なし」 「多少の混乱はあるだろうが、それでOKだ」

トランプ氏はかつて自身のパフォーマンスを株式相場で測っていたが、今では考えを一変させている。
カナダとメキシコとの貿易戦争を辞さないとするトランプ氏が議会演説する数時間前、S&P500種株価指数は昨年の大統領選以後の安値を記録。週間ベースでも下落した。
米国債も週間で値下がりしたが、ガソリン価格下落への期待を支える原油安は明るい材料だった。
「市場を見てすらいない」
トランプ氏のメッセージは、製造業を国内に戻すためには短期的な痛みを伴うとしても、それだけの価値があるというものだ。
同氏は6日、ホワイトハウスで、「私は市場を見てすらいない。なぜなら長期的には、ここで起こっていることによって米国は非常に強くなるからだ」と語った。
保守系のシンクタンク、ヘリテージ財団のEJアントニ研究員は、「ウォール街の人々には適応期間が必要だろう。関税を導入したからといって、天が落ちてくるわけではない」と話した。

ベッセント氏は、政権の焦点はウォールストリートではなくメインストリート、つまり金融界ではなく実体経済や中小企業、消費者だとの考えを示した。