スタバ「紅茶専門店」に見るカフェ業界の"変容" コーヒーだけで拡大はもう難しい時代に…?
コメダ珈琲店は、カフェでありながらスパゲッティやハンバーグなどガッツリした食事メニューを食べられることもウリの一つ。
おかげ庵にも、おにぎりやきしめんなどの食事メニューが充実しており「和風コメダ」の戦略で新しい客層を広げる構えである。

タピオカのゴンチャもカフェで勝負
上記2つはコーヒーチェーンによる「非コーヒーチェーン」への進出例だが、根っからの「非コーヒーチェーン」として注目なのがゴンチャ。タピオカミルクティーで話題を呼んだ、あのゴンチャだ。
実は、同社の業績は2015年の日本上陸以来、タピオカブームの終焉やコロナ禍などのマイナス要因を跳ねのけながら右肩上がりを続けている。しかも近年ではテイクアウト店舗だけでなく、店でお茶を楽しめる店舗型の出店にも力を入れている。

ちなみに私はかつて同社の経営企画本部長の酒井洵氏に話を聞いたことがある。
そのときに酒井氏は「お茶がすごくいいと思うのは、いろんなものと組み合わせやすいことなんです。コーヒーだといろいろなものと組み合わせるのが難しいので、メニューの数は限られてしまう。そういう意味でお茶は多様性があって、現代の好みが細分化している時代にマッチしていると思います」と述べていた。
コーヒーにはない、お茶の強みを活かすことで、飽和した市場にインパクトを与えられると考えているのだ。
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