「御上先生」で学ぶ"自分の弱点"潰す効率いい勉強 先生頼みではなく、自分で成績伸ばすためには

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確かに最初のうちは人から計画を立ててもらっている人もいましたが、受験の時期には自分で勉強を考え、自分自身に宿題を課すような勉強のスタイルを確立していた人がほとんどでした。

「なぜ勉強しなければならないのか?」「自分はどんな勉強をするべきなのか?」このような問いとしっかり自分で向き合って、自分で自分の勉強を作り上げていく。そうした勉強のスタイルが第8話で描かれていたわけですね。

手前味噌ですが、われわれの会社ではこのような「自分で考える」勉強を「アカデミックマインド育成講座」という名前で全国の学校で実践しており、その講座の一部を脚本の詩森ろば先生にも見学いただいて、この第8話の展開が作られています。

第7話の記事でもお話ししましたが、御上先生は「(自分の頭で)考えて」という指導をしています。大人の作った答えをただ受け入れさせるのではなく、自分で計画を考えて、自分で戦略を立てることができるようになるサポートをすることが重要なのです。

御上先生でも紹介「受験マトリックス」

そのための1つの方策として、ドラマの中では「受験マトリックス」と呼ばれる手法が使われていました。これは、実際に東大生たちが実践していた勉強法をわかりやすく再編したものであり、漫画『ドラゴン桜2』の作中でも取り上げられたものです。

この勉強法は、テストが終わった後に、自分が解けた問題・解けなかった問題に関して分析を行っていくことで、自分の実力を可視化するという勉強法です。

この際、4つの象限に分けて考えていきます。縦軸は「得意」・「不得意」、横軸は「できた」・「できなかった」となります。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

御上先生 TBS 西岡壱誠
(写真:東大カルペ・ディエム提供)

まず、「得意」・「不得意」というのは、主観的な自分の判断です。自分の中で、これは自分の得意分野だ、ここは自分の苦手な範囲だ、というものを明確にします。一方で、「できた」と「できなかった」というのは客観的な自分の評価です。テストで点数が取れたのかどうなのか、客観的に判断します。

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