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多分野での活用、「量子コンピュータ」は万能か? 『量子超越』書評

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  • 大澤 博隆 慶応大学准教授 慶応大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター所長

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量子超越 量子コンピュータが世界を変える(ミチオ・カク 著/斉藤隆央 訳/NHK出版/2860円/416ページ)
[著者プロフィル]Michio Kaku/米ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーバード大学卒業後、カリフォルニア大学バークリー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。『サイエンス・インポッシブル』『人類、宇宙に住む』『神の方程式』など著書多数。

2024年のノーベル賞では、物理学賞と化学賞を人工知能の研究者らが受賞した。ノーベル賞には数学や応用数学にあたる情報科学向けの賞がない。にもかかわらず物理学賞と化学賞の双方が、いわば原則を曲げる形で情報科学の専門家に授与されたのである。多くの研究者にとって衝撃だった。これは、情報科学が社会に与える影響を、無視できなくなってきたことの表れだろう。

量子コンピュータの現状

本書は、情報科学の最先端分野の1つ、「量子コンピュータ」の現状について、米国の著名な理論物理学者が説明を試みたものである。量子コンピュータはあらゆる分野に影響を与え、世界のさまざまな問題を解決する、と迫る著者の語りは情熱的だ。

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