目標「達成出来る人・出来ない人」決定的な違い 「目標の立て方」で、結果はすでに決まっている

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それらを考えた上で、ではどの程度であれば今年中に、又は今月中に伸ばせる可能性があるのか、を理解して初めて適切な目標を立てられるのだ。

その思考のプロセスを経ずに、先輩が出来ているから、とか「根拠のない目標設定」をしてしまっては、その場で目標達成が不可能になってしまう可能性を非常に高めてしまう事になるのだ。

現状分析→適切な課題設定→目標設定とつなげる

ダイエットのケースも同様だ。

今年中に8キロ痩せる、という目標だとしよう。

その目標はどこから出てきたのか、つまり根拠が大事なのは先ほどと同様だ。

自分の身長から得られる平均又は理想とする体重になるためには8キロなのか、などの理由の部分である。

体重管理とは食事量やカロリー摂取などのインプットと運動量などによるアウトプットの双方のバランス管理である、というのは本連載においても以前述べた通りである。

では自分自身の現状分析として、インプットサイドの量、質(炭水化物、油、カロリーなど)やインプットの時間(寝る直前、など)のどこが問題なのか、アウトプットサイドの量(運動時間、など)、質(効率的なカロリー燃焼につながっているか、など)のどこが問題なのか。

ここでも双方に課題がある場合もあればどちらか一方がより深刻な状況になっているケースもあるだろう。

いずれにしても、ダイエットとはすなわち「自分自身のライフスタイルの見直し」を伴う作業だ。

食事方法や時間を変える、運動時間確保の為に勤務時間や方法を変える、など。

自分自身の習慣を見直す必要があるが故に、「無理なく、継続的に出来る」目標設定が大切だ。

先ほどの8キロ減のケースで言えば、「最終的なゴール」はそうだとしても、今年や今月という時間軸で考えた際に、合理的な数値目標が何か、を考える事が大切だ。

そしてそれを考える上で、インプット、アウトプットのどこをどう変えるアプローチが自分の現状にとって一番効率的尚且つ現実的なのかを理解している必要があるのだ。

つまり、ここでもやはり現状分析をキチンとした上での、適切な課題設定(何が一番問題で、それをどう変えられるか)、そして目標設定とつなげる事が肝なのだ。

その様に、どんなジャンルの目標設定であっても、重要なのは目標設定の根拠であり、根拠とは現状をキチンと分析し、要は自分自身と自分自身の置かれた状況を正確に把握する事がまずはスタートになるのだ。

それさえキチンとしておけば、前述の通り目標設定の段階で目標達成の可能性が大きく高まる、というものだ。

緻密な現状分析による現状と根本的な課題の把握。

そしてそこからくる適切な目標設定。

根拠がある目標設定なのか否か。

それが勝負の分かれ道だ。

新年度や新学期を迎えるにあたって、自分自身を見つめなおす良い機会と捉え、まずは現状分析と根本的な課題の認識を是非行って頂きたい。そして、常に目標をクリア出来る大人な自分を徐々に創り上げていきましょう。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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