月額課金なしでスマホの家族写真を一生残す方法 写真クラウドサービスのサブスク代を払い続けたくない人へ

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基本的には筆者は、iCloudやGoogleフォトなど、自動的に保存されるクラウド保存を推奨する。しかし、容量が増えていくと月額の課金が増していく。筆者は家族4人と仕事の写真の保存場所として、iCloudのファミリープラン6TBを契約して30万枚以上の写真を保存しているが、月額4500円、年額5万4000円。10年で54万円と思うと、さすがに少々気が重いものがある。

また、クラウドは安全なようでいて、万が一にもアカウントがロックされたりすると、写真が見られなくなる。海外サービスのアカウントは、何かのミスや誤解でアカウントをロックされた場合でも、解決の窓口自体が存在しないケースもある。

また、小さな子供とお風呂に入っていた写真が「児童ポルノ」と判断され(欧米では、子供と風呂に入る習慣はないので誤解されやすい)、アカウントが停止されたという話も聞く。そんな危険もゼロではない。

また、昨今の国際情勢を考えると、他国のサービスに大事な家族写真をすべて委ねているというのは、果たして安全なのだろうかと思うこともある。

では、クラウドに頼らずに安全に写真を保存するにはどうすればいいだろうか?

簡単便利なQubiiとバッファロー「写真バックアップ」

まず、一番お手軽な方法が、Maktar Qubiiを使う方法。

Maktarは台湾のメーカーで、以前から電源アダプターに接続するmicro SDカードリーダーを作っていた。最新モデルは、45Wの電源アダプターを兼ねており、そこにmicro SDカードを挿すようになっている。

Qubii Power
Qubii Powerの利用状況。電源アダプターを兼ねているので、充電するたびに自動的にバックアップが取得される(写真:筆者撮影)

専用のアプリをインストールしておくと、充電するために電源につなぐたびに自動的に写真などのデータがmicro SDカードにバックアップされるという仕組みだ。

最新モデルはiOSの場合、写真・動画、iCloudデータ、連絡先、音楽、XやFacebookなどのSNS投稿がバックアップされる。Androidの場合、写真・動画、連絡先、Facebook投稿だ。

micro SDカード
データは挿入したmicro SDカードに保存される仕組み。micro SDカードは比較的安価だが、永続的な保存には向かないことに気をつけたい(写真:筆者撮影)

Maktar Qubii Powerが1万6800円。256GBのmicro SDカードとセットで2万1690円。バックアップ手段としてはかなりリーズナブル。また、SDカードさえ買い足せば、本体は家族で共用したりもできるからコストパフォーマンスに優れる。

また、既存のストレージを利用するなら、Wi-Fiルーターやストレージの販売で知られる日本企業のバッファローの「写真バックアップ」というアプリも便利だ。

バッファロー 写真バックアップ
バッファローの無料アプリ「写真バックアップ」も便利。同社製のSSDなど、大容量ストレージを接続すれば、まるごとバックアップを取得できる(写真:筆者撮影)
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