「たかが貧血」と軽視する女性達に伝えたい"怖さ" 普段の食事で"鉄不足"に陥る要因は大きく2つ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
たかが貧血と思っていませんか?(写真:アン・デオール/PIXTA)

疲れて見える、老けて見える……。女性が鏡を見てそう思った場合、まず気にしたい病気が貧血だ。

妊婦の貧血はこんなに怖い

貧血はまた出産を希望する女性も注意したい病気である。胎児は胎盤を通じて母体から酸素や栄養を受け取るため、母体が貧血だと胎児の成長にも影響を及ぼしてしまう。

世界各地で、この分野の研究が進んでいる。2013年にアメリカのハーバード大学の研究グループが『英国医師会誌(BMJ)』に発表した研究によると、妊娠初期・中期に母体が貧血だと、低出生体重児のリスクが1.29倍、早産のリスクが1.21倍に上昇していた。いずれも死産や後遺症のリスクが高まる妊娠合併症だ。

この場合は“鉄”の補充が有効で、妊婦の鉄摂取量が1日あたり10mg増加するごとに、貧血リスクは12%、低出生体重児出産のリスクは3%も減り、子どもの出生体重は15gも増加した。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事