SE新作なき今「iPhone 16e」を選べば問題ないのか ホームボタンに別れを告げ、来るべきAI時代に備える

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iPhone搭載のApple Intelligenceはその窓口ともいえる存在になる。だから、すべてのiPhoneを早急にApple Intelligence対応にする必要があったのだ。

アップルはiPhone 16eを使うような「あまりガジェットに詳しくないユーザー」に生成AIを使ってほしいのだ。なにしろ、複雑な操作をしなくても、問題を解決できるのだから。

目を見張る性能向上

とはいえ、ホームボタンのあるiPhoneが恋しい……というユーザーの方は、このスマートフォンの処理能力を計測するGeekbench 6のリザルトを見てほしい。

一般的な処理をつかさどるCPU(中央処理装置)で54%、GPU(画像処理装置)で53%の性能向上が見られる。

この差を見ると、iPhone SE(第3世代)を買う気にはなれない。iPhone 16eの性能は圧倒的だ(写真:筆者撮影)

また、Apple Intelligenceの性能を左右するNeural Engineの性能では単精度で48%、半精度で192%増、量子化で242%増、つまり約3.4倍の性能向上を実現している。このNeural Engineの量子化の数値は特にApple Intelligenceの性能向上に大きく影響するらしい(だから、iPhone SEではApple Intelligenceは動かないのだが)。

iPhone SE iPhone 16e
iPhone SE(第3世代)はApple Intelligenceを利用できない。iPhone 16eのNeural Engineは、Apple Intelligence対応のためにパワーアップされている(写真:筆者撮影)

これらのデータを見ると、前モデルのiPhone SE(第3世代)に対してiPhone 16eがいかに高い性能を実現しているか、おわかりいただけると思う。

それにしても、iPhone 16eは高価過ぎる! という方は、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアの購入プランを検討いただきたい。各社の努力により、(諸条件あり、キャリア契約をすることが前提だが)本体が24~660円の価格を実現している。これなら、予算に限りがある学生さんもなんとかなることだろう。

筆者としては、定価で買うならiPhone 16のほうがお買い得だとは思うが、このあたりは購入プランにもよる。格安のプランでiPhone 16eが購入できるから、これもいい選択肢になるだろう。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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