現代の呪い「タイパ最優先」から降りる数学的方法 仕事で「遅さを求める」ことがベスト、納得の訳

「速い」は本当に正解なのか
仕事柄、たくさんのビジネスパーソンと企業研修やビジネスセミナーなどの場でお会いします。職場で何が求められているかと聞くと、たいていの場合、タイパ、コスパ、スピード、生産性、効率化といった言葉が返ってきます。そして多くの場合、これらの言葉には、「悩み」を感じられるニュアンスがあります。
あなたの職場でも、こうした単語を聞かない日はないでしょう。一方で、このような言葉に食傷気味のビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
「まあ大事なのはわかる。実際、必要だとも思う。でも……」
そんな声にならない気持ちを持ちながら常に時間や効率に追われる日々。少しばかり疲れている人もいる印象です。
私の専門であるビジネス数学は、数字やロジックを使いながら合理的に仕事を進めることができる人材を育成することを目的としています。ですから正直に申し上げれば、私も生産性や効率を推奨する立場ということになります。
では私自身がすべての仕事においてタイパを正義としているかというと、実はそんなことはありません。そしてこれは自分の主観になってしまいますが、私は起業してこの活動をスタートしてから、時間に追われたことはほぼありません。カジュアルに申し上げるなら、「暇」です。
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