「あおり運転」の恐怖から身を守る5つの注意点 あおられたときは「逃げること」だけを考える

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道路交通法による「ながらスマホ」での運転とは、次のような状態を指します。

●運転しながら手でスマホを持ち、通話やメッセージの送受信を行うこと
●運転しながら、地図アプリなどの画面を見続けること

「イヤホンをしたまま」の自転車も罰則の対象に

② 酒気帯び運転

血液中のアルコール濃度が一定以上の場合、車やバイクと同様に自転車の運転も禁止です。違反した場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。

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また、自転車を運転しながらイヤホンを使うことも罰則の対象になります。イヤホン使用は事故のリスクを高めるということです。

イヤホンを使うと周囲の音が遮断され、車のクラクションや歩行者の声、自転車のベルなど危険を知らせる音が聞こえにくくなります。

また、イヤホンの音に集中すると反応速度が遅れることもあります。これは複数のタスクを同時に処理しようと脳に負担がかかるからです。そのため、突然誰かが飛び出してきたり、障害物が現れたりしたときに反応が遅れて、事故を避ける行動が取れなくなります。

イヤホンの使用については都道府県ごとに条例が異なります。交通量の多い東京都の場合は周囲の音が聞きづらい状態で運転するととても危険なので、イヤホンの使用は禁止されています。一方で具体的な規制が設けられていない自治体もあります。

仮に条例がない自治体であっても、イヤホンをしたまま自転車に乗らない方がよいでしょう。

佐々木 成三 元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課・警部補

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ささき なるみ / Narumi Sasaki

1976年、岩手県生まれ。デジタル捜査班の班長として、デジタル証拠の押収解析を専門とし、埼玉県警における重要事件において携帯電話の精査や各種ログの解析を担当した。また、捜査本部に従事し、被疑者の逮捕、被疑者の取り調べ、捜査関係者からの情報収集、被害者対策、遺族担当として数多くの実績を挙げた。2017年、「事件を取り締まるのではなく、犯罪を生まない環境を作りたい」という思いから埼玉県警を退職。現在は、TV番組にコメンテーターとして多数の番組に出演するほか、学生を犯罪リスクから守ることを目的に設立された「一般社団法人スクールポリス」の理事を務め、学校や企業での講演など幅広い活動を行っている。

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