「子どもへの魔法の言葉」は扱い方に注意が必要 「ありがとう」「大好き」「信じているよ」も逆効果に

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笑顔で愛情を込めて「よく頑張ったね」と言われた場合、その言葉は子どもの心に深く響き、安心感や達成感をもたらします。「親がちゃんと見てくれていた」「自分の努力を認めてもらえた」という気持ちは、子どもの自己肯定感を育む重要な土台になります。

一方で、無表情でただ義務的に「よく頑張ったね」と言われた場合、その言葉は本来の力を失ってしまい、時には「本当にそう思っているのかな?」という疑念や不安を抱かせてしまうこともあります。

このように、プラスの言葉そのものは素晴らしいものですが、それだけでは不十分なのです。その背景にある「愛情」や「思いやり」、そしてそれを「どのように届けるか」が何よりも重要なのです。

魔法の言葉とその扱い方

「ありがとう」「大好き」「信じているよ」などの魔法のような言葉も同じです。これらの言葉は、子どもたちに安心感や自信、親とのつながりを感じさせる、まさに「心の栄養」となる言葉です。しかし、これらの言葉も、使い方を間違えると逆効果になることがあります。

たとえば、「ありがとう」という感謝の言葉があります。子どもが家事を手伝ってくれたり、ちょっとした親切をしてくれたりしたとき、心からの感謝を込めて「ありがとう」と伝えることで、その言葉は子どもの心に温かく響きます。「親が自分を認めてくれた」という実感は、子どもにとって大きな自信となります。

しかし、感情を込めずに義務的に「ありがとう」と言った場合、子どもはその言葉の背景にある気持ちを感じ取ることができず、逆に「どうせ本気じゃない」と感じてしまうこともあるでしょう。

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