④他人からどう見えるかではなく、自分がどう感じるかを大事にする
自分の目標を達成する際、他人の評価は無関係。“自分がなりたい人”になればいいのだから、他人がどう思うかを気にする必要はないのである。
成長のマインドセットを身に付ければ、自分の内なる声にだけ耳を傾けるようになるし、自分にこれから何が可能かだけを気にするようになる。あなたを悪く言う人がいても、それはその人の見方にすぎないとわかるようになるだろう。(中略)成長のマインドセットを持っていれば、悪口を言う人も「損な人」と思うだけで気に留めなくなる。(25ページより)
⑤他人の失敗からも学んで成長の糧とする
他人と自分を比較することには意味がない。とはいえ他人の失敗から学ぶことができれば、成功までの道のりは短くできるかもしれない。たとえばいまの時代は、何度かマウスをクリックするだけで、さまざまな知識を手に入れることができる。もちろんインターネット上にすべての正解があるわけではないが、使える資源は活用するべきだろう。
⑥感謝の気持ちを表に出す
毎晩、日記を書くときや、毎朝、起きて鏡を見るときなどに、感謝の気持ちを表に出すようにしよう。自己啓発の偉人として知られるジグ・ジグラーは「みんなが言うとおり、モチベーションは長続きしない。それは風呂にずっと入り続けられないのと同じことだ。だから毎日風呂に入るようにモチベーションも毎日高めればいいんだよ」と言っている。(26〜27ページより)
自己憐憫やネガティブな思考に陥るのではなく、日々、感謝の気持ちを表に出して生きるべきだということ。生活のなかで、自分が感謝すべき対象をつねに探す習慣をつけるといいかもしれない。
感謝の気持ちは攻撃性を下げる。それだけでも健康によい。毎晩、寝る前の15分くらいを使って、自分が感謝していることを書き留めるといいだろう。『アプライド・サイコロジー誌』に2011年に発表された論文によれば、それだけで人はリラックスして、深く眠れるという。朝、目覚めたときも何かに感謝して、1日を感謝の気持ちではじめよう。(26〜27ページより)
成功できる人が持っているもの
こういう話を聞いて、「成功したり、大金持ちになったりすることとは関係ないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。しかし、そうではない。成功できる人は必ず、成長のマインドセットを持っているものなのだと著者は訴えているのだ。
そうしたマインドセットを持っていれば、なにか障害に突き当たったとしても、それがどういうものなのかを正しく認識できるからだ。異なる表現を用いるなら、「ほとんどの障害は一時的なもので、乗り越えられるものだ」ということが理解できるのである。
成長のマインドセットを持っていれば、物事を前向きに考え、いろいろなことに感謝できる。そういう人はなんにでも根気強く取り組むことができる。根気強く取り組んでいれば、人はどこまでも前に進める。(28ページより)
この部分にこそ、成長するため、成功するための重要なメッセージが凝縮されているのではないだろうか。
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いんなみ あつし / Atsushi Innami
1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。
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