デスクワークの効率を爆上げ「小型キーボード」 PCを買い替えても文字入力の感覚が変わらない

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一見すると、デザイン性を重視したキーボードだと感じるが、この製品も優れた打鍵感を持っている。安価なキーボードと異なり、キーの端を押しても緩みがなくしっかりと押せる。また最初に押しはじめたときは軽さを感じるが、キーが反応する底突き手前で重さが増すことで弾力感を演出している。剛性が高いのに柔らかい印象もあり、独特の打鍵感となっている。スイッチメーカーと共同で開発した独自のメカニカルスイッチが功を奏している。

Flow Lite 84
ロープロファイルと呼ばれる薄いキートップを採用している(筆者撮影)

ストロークが短いために、軽やかに文字入力ができるといったメリットもある。555グラムという重さだが、しっかりとした作り込みが欠かせない高級キーボードのなかでは比較的軽量、というのも見逃せない。

製品によって異なるこだわりポイント

小型の高級キーボードといっても、製品によってこだわりポイントが異なる。個人的には、自宅やオフィスに置いて使うならHHKB StudioかRC1 Keyboardをお勧めする。特にHHKB Studioはマウス機能も備えているため、作業スペースが狭い場所でも高い生産性を発揮する。RC1 Keyboardの売りはやはりファンクションキーの存在だ。さまざまなアプリの機能を1ボタンで呼び出せるファンクションキーもまた、生産性アップの重要なポイントとなる。Flow Lite 84は全体的に薄い作りのため、出張に持っていきやすいというメリットがある。

三者三様の特徴があるため、自分好みの性格をもったキーボードを選び、文字入力時の相棒としてほしい。

武者 良太 フリーライター

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むしゃ りょうた / Ryota Musha

1971年生まれのガジェットライター。90年代に出版社勤務の後、フリーライター/カメラマンとして独立。スマートフォン、モビリティ、AI、ITビジネスからフードテックなど、ハードウェアレビューから、ガジェット・テクノロジー市場を構成する周辺領域の取材・記事作成を担当する。元Kotaku Japan編集長。

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