即不採用候補になる「50代エリート」4つのタイプ 人事担当者が"警戒センサーを発動"する人の特徴

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

要は、"ブランドの神輿に乗っかって"仕事をしているケースが少なくなく、実際入ってみたら、何の成果も挙げられない人が多い。

とくに、実績が数字で表れやすい営業や販売促進、宣伝・マーケティング職の人は、本当にその人自身の努力や実力で得た結果なのか、注視する必要がある。

意外と、人事採用の仕事も数字で表しやすい。いつの世も、ブランド力のある会社に人は集まるものなので、「そりゃ採用に苦労しないよね」と思ってしまう。

このような人たちが面談に現れた際には、その人なりのオリジナルの経験・実績を詳しく聞くようにしている。たとえば……。

・「現職(前職)で、どのようにして実績を上げたのか?(具体的にどう工夫したり、改善したりしたのか)」

・「実績を上げられた理由について、自分ではどう分析しているか?」

その人独自の発想で行動を起こし、実績を叩き出している人であれば、50代でも魅力的だ。逆に「そのぐらいのアイデアなら私でも思いつくぞ」みたいな、ありきたりな発想なら活躍は望めないと見る。

面接で知らない社内用語を頻発

④ 自分視点が強すぎる人

パワハラしそうな高圧的なタイプはもってのほかだが、「自分視点が強すぎる」人も不採用候補になる。

たとえば面接で、こちらの質問意図とズレた回答をたびたびする人。おそらく、相手の話を聞いていないか、自分本位に受け取りやすいタイプなのかもしれない。職場でも行き違いが生じやすいだろうと容易に想像できる。

また、現職(前職)の社内用語や業界用語を頻発する人もいる。相手も知っている前提でペラペラ話されると好感度は一気に下がるが、その場合は「素人にもわかるように説明してもらっていいですか?」と、あえて尋ねるようにしている。

そこで「なるほど!」と、こちらが理解できるように説明できたら好感度は再浮上。わかりづらいなら評価はガタ落ち。ましてや50代なら、部下や下の世代とコミュニケーションをとるのは極めて難しいと判断せざるを得ない。

50代以上の採用事情についてシビアな側面ばかりをお伝えしてしまったが、一方で50代でも採りたい人材は多数いる。それについては前記事で紹介しているので、併せて見ていただけるとありがたい。

萬屋 たくみ 会社員(人事部長)

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

よろずや たくみ / TAKUMI YOROZUYA

人事歴20年以上。大学卒業後、証券会社を経て、米国にMBA留学。経営視点からの人事戦略について学びを深める。帰国後、大手メーカー(売上高数兆円規模)の人事職に。国内外の拠点にて、採用から教育、人事異動、評価・報酬、労務など人事全般を手がけるほか、日々降りかかる社内の難題に取り組む。それらの実績と問題解決力が買われ、異例の30代で本社人事部の部長職に。さらに幅広い業界・業種で経験を積むため、総合商社やメーカー(外資・ベンチャー含む)にて、人事部長として組織づくりや改革に力を注ぐ。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事