スキマバイト「エリクラ」サービス終了の急展開 ごみの不法投棄を余儀なくされる実態があった
リクルートの運営するスキマバイトアプリ「エリクラ」が、2025年6月末にサービスの提供を終了することになった。
東洋経済オンラインでは、エリクラが主にマンションや駐車場の敷地内における清掃の業務委託契約を仲介しており、ごみを持ち帰らなければならない一部利用者による不法投棄を誘発している可能性があることなどを指摘してきた。リクルート広報は終了の決定について「事業環境の変化などを総合的に判断した結果」としている。
ワーカーとして約10万人が登録
エリクラは、リクルートが「スキマ時間に近所で手軽に仕事が探せる地産地消型のスキマバイトアプリ」として2019年にサービスを開始した。事業者と働き手(ワーカー)の双方がスマホのアプリに利用登録し、そのうえで事業者側が仕事の内容や場所、完了までにかかる目安時間、報酬といった条件をアップする。これにワーカーが応募してマッチングが完了すると、業務委託契約が成立するという仕組みだ。現在、ワーカーとして約10万人が登録している。
エリクラが仲介する業務は清掃関連が中心。アプリには「マンション拭き掃き清掃、43分、836円」「駐車場ごみ拾い・雑草除去、15分、330円」「アパートごみ分別、17分、638円」「夜間電球チェック、3分、121円」など、分単位、1円単位の条件の業務情報が掲載されている。
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