「団地のふたり」が海を越え中国でも人気の理由 経済競争に疲れた中国人「癒やされる」と絶賛

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口コミが広がって、12月に入っても『団地のふたり』の感想がWeibo(中国版X)に投稿されています。中国では昨今、1話3~5分のショートドラマがはやっていますが、それに疲れた人たちも多いことから、スローペースで物語が進むこのドラマも支持されているのでしょう」

映画レビューサイト「豆瓣電影」を見ると、なんと1万6000人以上がレビューし、8000件以上のコメントが寄せられていた。「半沢直樹」のスコアが9.2だったので、それ以上の評価を得ているようだ。なぜ、同ドラマは中国人の心に刺さったのか。

ドラマに登場した「絵日記」を自作するファンも

コメントやSNSでは、「中国には中高年の独身女性が主人公の映画やドラマがなかったのでとても新鮮」という声や、「女優の演技やメイクが中国や韓国ドラマとは正反対の質素でナチュラルなところがよかった」「老後に不安を抱いていたけど、こんな素敵な老い方があるのだと感心した」という意見が見られた。

見た人はやはり女性の中高年が多いようで、「癒やされた」という内容のものが一番多かった。一方で、こんな動きも。

「一部では『団地のふたり現象』とも言うべきブームも起きています。例えば劇中では毎話、イラストレーターのなっちゃんが描いた絵日記が出てくるのですが、それをマネしてなっちゃんテイストで描いた絵日記を公開しているファンもいました。

また最終回では、主人公の2人が数々の昭和ヒット歌謡曲をメドレーで歌いまくるのですが、そのセットリストが出回っていて、ファンが聴いて楽しんでいるようです。

さらにドラマに出てくる喫茶店のホットケーキや、手作りのツナサンドイッチを再現すべく、その作り方を紹介する動画まで投稿されています」(前出の中国ウォッチャー)

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