退職者による「企業秘密」漏えいを防ぐ4つの方策 「秘密保持契約」を形骸化させてはいけない
また、退職日までに日数があるときでも、
など、情報管理の方法を変更することも、退職する直前に「企業秘密」を不正に取得することを防止するのに有益です。
「退職者を」企業秘密から隔離する
最善の方法は、「企業秘密」そのものを物理的に隔離して、退職の意向を示した者がアクセスできない、別の場所に保管することです。たとえば、共有サーバや共有フォルダに保存されている「企業秘密」(デジタルデータ)を共有されていないサーバやフォルダに移動させることが考えられます。
しかし、退職の意向を示した者による不正取得を防ぐためだけに「企業秘密」を隔離すると、通常業務に支障が出てしまいます。そこで現実的には、「企業秘密」を隔離するのではなく、退職の意向を示した者を「企業秘密」から隔離することが最善策です。
「企業秘密」から隔離する最も簡単な方法は、
ことです。出社しなければ「企業秘密」にアクセスすることはできません。
ただし、クラウド(SaaS)やテレワークの浸透により、出社しなくとも自宅のパソコンから共有フォルダや共有サーバ内の「企業秘密」にアクセスすることは可能です。そこで、退職の意向を示した者は、
ことも、「企業秘密」からの隔離といえます。さらに、
なども有益な方法です。