2位にはレーザーテックがランクインした。先端半導体向けマスク欠陥検査装置が柱で、中でも微細化に必要な極紫外線(EUV)露光用検査装置は市場を独占している。今25年6月期の予想ROEは51.4%で、前期比で6ポイントの改善。今期も連続最高純益を見込んでおり、業績やROEなど指標面の強さは健在だ。
成長軌道へ復帰のアパレルECも
続いて3位に入ったのがZOZO。今2025年3月期の予想ROEは50.5%と、前期から4.5ポイント減少するものの、高水準で推移している。
2019年3月期に2007年の上場以来、初めて純利益が減少する減益決算となったが、足元では成長軌道への復帰を果たしており、今25年3月期は連続で最高純益の更新をうかがう。減益決算を経て一時は10%台に落ちこんでいた外国人株主比率も20%台に回復している。
4位の日本オラクルは今25年5月期の予想ROEが49.7%で、前期比17.7ポイントの向上を見込む。DX関連需要を取込んで最高純益の更新が続くことに加え、前24年5月期に特別配当を含む大幅増配の実施で自己資本が圧縮されて、予想ROEが一段と引き上がっている。
ROEが10%を超えていれば、おおむね経営効率のよい企業と評価できるとされるところ、ランキングに登場する企業はいずれも20%超のROEを誇る。
『会社四季報プロ500』2025年新春号では、編集部がピックアップした500銘柄について、「高ROE」のほかにも本業の儲けの伸びを示す「営業増益率」や配当原資にもなる最終的な儲けがどれだけ増えたかを示す「純利益増加率」などの役立つランキングも掲載している。併せて参考にしてほしい。
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