NASAで起こった「最悪の事故」から学ぶべき"教訓" なぜ「100年に一度の出来事」が頻繁にあるのか

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都市と確率
私たちが暮らす広い世界では、「めったに起こらない出来事」が起こる確率は低く見積もられやすい(画像:metamorworks/PIXTA)
世の中はめまぐるしく変化している。未来を正確に予測できる人は誰もいない。しかし、どんなときも“人間の本性”は変わらない――。
SAME AS EVER この不確実な世界で成功する人生戦略の立て方』では、世界各国で600万部と大反響を呼んだ『サイコロジー・オブ・マネー』の著者、モーガン・ハウセル氏が、お金から視点をさらに広げ、どんな時代がきても賢くサバイブするための「人生教訓」を伝授してくれます。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。

NASAで起こった「最悪の事故」

ロケットでの宇宙飛行を前に、NASAの宇宙飛行士たちは高高度気球(訳注:高層大気に放たれる気球)に乗って数回にわたるテストを行なった。

1961年5月4日、アメリカ人のヴィクター・プラザーともう1人の宇宙飛行士を乗せた熱気球が、高度およそ3万5000メートルという、宇宙の端をかすめるほどの高さまで上昇した。目的は、NASAの新しい宇宙服を試すことだった。

飛行は成功し、宇宙服も問題なく機能した。

地上に戻ってきたプラザーは、自力で呼吸できるくらいまで高度が下がったところで、新鮮な空気を吸おうと、ヘルメットのフェイスプレートを開いた。

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