会社の「倒産リスク」を"見える化"する4つの方法 安全性は、会社の体つきと血液の流れをみる!
安全性の分析では、会社がこのような状態に近づいていないかを確かめていきます。
①会社の骨格の太さがわかる「自己資本比率」
ここからは貸借対照表を使った安全性分析の具体的な方法をご紹介します。
まず確認したいのは、資産の元手(右側)の「上下」。つまり、負債(他人資本)と純資産(自己資本)のバランスです。
会社が倒産するのは、借金を返せなくなったときでした。これは裏を返せば、原則借金がなければ会社は倒産しないということ。つまり自己資本が多いほど、安全性は高いといえます。
それがわかるのが「自己資本比率」です。この比率は、すべての資本のうち、自己資本(純資産)(※)が占める割合を表します。
自己資本の多さは、いわば会社の「骨格の太さ」です。骨格がしっかりしていれば、その上に十分な筋肉(固定資産)をつけ、活発に運動してたくさんの血液を生み出せます。しかし骨格が貧弱なまま、重いロボットスーツ(負債)を着れば、足元がふらつき転んで、大量出血することになりかねません。
一般的に、日本企業の自己資本比率は30%以上が望ましく、50%以上あれば安全性が高いといえます。ただし、その水準は業種や業態によって異なるため、数社の同業他社と比較して数値の高低を確認しましょう。
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