「2050年、日経平均30万円」が大げさじゃない根拠 エミン・ユルマズ氏に聞く「今後の株価の見通し」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ただし、同時にいろいろなチャンスもありますし、大きく儲けるチャンスもあります。働いている現役世代にとって、インフレというのは基本的に追い風になる。というのは、これから賃金上昇が追いついてくるからです。

ただ苦戦するのは働いていない人たち。年金生活の年長者などにとっては厳しいといえば厳しい。

そのあたりは、政策でサポートするところだと思うし、たぶんやっていくと思う。ただ、どうしても国が決めるものというのは遅くなるし、不十分なところがあります。

成長が期待できるのはヘルスケア、代替エネルギー…

——エミンさんは安倍首相のころから地政学的な話をされていて、防衛関連の銘柄に言及されていました。先ほど半導体の話もありましたが、期待している有望な業界は? 

長期的なものと短期的なものがあります。短期的なものは、首相が誰になるかによって変わる。石破さんが就任したから、防衛関連、防災関連だとか地方創生といったものが小さいテーマ。

あとは首相が誰だろうが変わらないのがメガテーマです。新しいメガテーマの1つはヘルスケア。人間の寿命が延びていて、かつグローバル化した世界では今後もエピデミック、パンデミックが発生すると思います。

オルタナティブ(代替)エネルギー、クリーンエネルギーも間違いなく大きいテーマです。今後、AIの普及でデータセンター建設が増えて、間違いなく電力需要が増えてくる。

また電気自動車化が進むと、それでも電力需要が増えてくる。そうなると、まずはいかにクリーンエネルギー、CO2を増やさないでエネルギーを確保するかという中で、風力発電とか、あとは原子力発電が再注目されると思います。

次ページアメリカが代替エネルギーに投資する理由
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事