カーシェアに最適な「ジュニアシート」の選び方 数年内に全車から撤去、利用者の持参が必須に
価格によって安全性は変わらない
現在カーシェアの車に搭載されているジュニアシートは、数年のうちに完全に撤去される見通しだ。
今後カーシェアを利用する家族連れは、ジュニアシートを自ら調達しなければならない。
そこで気になるのは、どのようにジュニアシートを選べばいいかだ。カーシェアユーザーからしたら、使用頻度が少ないうえ、毎回着脱して持ち運びする手間がかかる。もちろん安全性は必須だが、使い勝手やコスパのよさも手放せないだろう。
SNSや自身のHPでチャイルドシートなどの情報を発信するチャイルドシート研究所の所長に、カーシェアに適したジュニアシートの選び方を聞いた。
「ジュニアシートは1万円前後から4万円台のものまでありますが、価格差が大きい一番の理由はISOFIXの有無です。ただ、ISOFIXの有無によって安全性が変わることはありません。
ISOFIXタイプとは、シートベルトで固定するのではなく、専用のコネクターをカチッと差し込んで車体とジュニアシートを連結するものです。簡単に装着できるだけでなく、取り付ける大人が不慣れだったとしても、固定の強度に個人差が出ないので安全性も心配がいりません」(所長)。
着脱の利便性を重視する人はISOFIXタイプを、価格を重視する人はシートベルト固定タイプを選ぶのが良さそうだ。
また、「以前カーシェアの車に搭載されていたような座面のみのブースターシートは、新基準では使用対象が125cm以上となっているので、チャイルドシートを卒業してすぐの3歳児などには使えない点には注意が必要」(所長)。
長く使えるものを選びたい人は、『チャイルド&ジュニアシート』と呼ばれる兼用タイプもおすすめだ。使用目安期間が月齢15カ月から12歳、または身長76cmから150cmまでと幅広く、子どもの成長に合わせて形を変えられるものもある。
売れ筋は「3万円前後」と「1万円強」で二極化
では、実際に、どのようなジュニアシートが売れているのか。日本トイザらスのベビー商品部シニアバイヤー大河平里砂氏によれば、売れ筋の価格帯は二極化が進んでいるという。
「当社では1.5歳以上から12歳ごろまで長く使えるタイプのものが人気ですが、2024年9月時点では、ISOFIX搭載で、2万円後半から3万円前半と比較的高値の、メーカーのブランドものが売れています。
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