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20世紀の「西洋哲学の奇書」が説く対人関係論 レヴィナス『存在の彼方へ』で考える他者との関わり①

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  • 村上 靖彦 大阪大学大学院 人間科学研究科教授

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E・レヴィナス『存在の彼方へ』合田正人 訳/講談社学術文庫

エマニュエル・レヴィナス(1906〜95)は、リトアニアで生まれフランスに帰化したユダヤ系の哲学者だ。紹介する『存在の彼方へ』は、70歳を目前にした74年に出版された。

原題を直訳すると『存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方へ』となる。異様な書名であるが、中身も異様である。奇書といってもよい。起承転結の構成を持たず、途切れがちの同じような文章が反復されながらだんだんと変化していくが、結論に至るわけではない。本を読み進めていくと、確かに「存在の彼方」について書かれている。しかし「存在の彼方」が何を意味するのか理解することは、容易ではない。

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