地下鉄なのに幻想的、「世界一長い美術館」が圧巻 ストックホルムの代表駅に広がるアートの世界

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(写真:『世界がくれた美しい風景に出会う旅』より)
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ベトナムの古都ホイアンに灯る色鮮やかなランタン、世界遺産の始まりとなったエジプトのアブ・シンベル神殿、オランダ・リッセで見つけたチューリップの楽園 ――。
世界がくれた美しい風景に出会う旅』は夫婦ともに元国際機関の職員である著者が、仕事や休暇で訪れた国々の魅力的な風景を集め、その街の魅力を余すことなく伝えたフォトエッセイです。
一度見たら忘れられないファンタジックな写真とともに、その国の人々のくらしを4回にわたってお届けします。

ストックホルムの世界一長い美術館

2023年2月、あまりにも寒すぎる外気から逃げるように私たち夫婦は地下に潜っていた。夫婦で一緒に訪れるのは初めてのストックホルム。なんとか寒さから逃れられる方法でストックホルムを楽しめないかと下調べをしていたところ、どうやらストックホルムの地下鉄がすごいらしいという情報を入手した。

調べてみると、まるでファンタジーや映画に出てきそうな雰囲気のお洒落な地下鉄駅の数々があるらしい。ごつごつとした無骨な岩肌にアーティスティックなデザインが施され、およそ公共的な場所である地下鉄とは到底思えない非日常的な世界が広がっているではないか。

移動のための手段として利用する地下鉄に、デザインやアートの鑑賞を目的として訪れるということにもなんだか胸が高鳴っていた。とても私たち好みな世界観を見つけられた喜びに加えて、肌を刺すような凍てつく寒さの中を歩かなくてよいという安心感もどこかで感じていたように思う。

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