世間の耳目を引くための発信に欠かせない要素 内容が同じでも伝え方の工夫で反応は変わる
以下のリストが、筆者が思うニュースバリューの一覧になります。
メッセージ改善例:
3カ月後に行われる大会 → 現在建設中のスタジアムで行われることになる大会
メッセージ改善例:
インドへ旅行に行く → 人口がとうとう世界1位になったインドへ行く
メッセージ改善例:
広報担当者として活躍する → メディアを通じて市民の知る権利に奉仕する
メッセージ改善例:
早寝早起きを心がける → 夜間の電気消費量の50%削減を習慣化する
メッセージ改善例:
家族で引っ越しをする → 3歳の娘が初めて自分の部屋を持つことになる
メッセージ改善例:
東海道新幹線下りのE席 → 富士山が右手に大きく見える窓側の座席
メッセージ改善例:
3試合連続で勝つ → 次勝てば、4試合連続勝利は史上初となる
メッセージ改善例:
東京では今年12月24日は雨 → 東京のイブは統計上9割以上の確率で晴れなのに
メッセージ改善例:
かの国では核開発疑惑がある → 終末時計が午前0時まであと90秒に
メッセージ改善例:
海釣りで沖に出る → 沖に出て水平線に沈む夕日を見に行く
メッセージ改善例:
成長するためには、いつも君らしく → 成長するためには君らしくなく、してみよう
メッセージ改善例:
優勝を目指した結果、銅メダルだった → 自己ベストの結果を出した
これらの要素を含める「説明」は、ターゲットオーディエンスに対してより訴求力を発揮します。
ニュースバリューはちょっとした言い換えで生まれる
実際、「広報」の業務では、同じ事象をニュースバリューの観点から見方を変えて言い換えることで、メッセージが伝え手だけでなく、受け手にとっても自分ゴトになるような工夫をすることがよくあります。
ニュースバリューを意識した情報発信が意識できれば、「説明」は、ニュースと同様に、より耳目を引くものになります。
特にこの中でも、最高性などは、物事を魅力的に見せる際の言い換えに、よく使われる要素です。
また将来性の要素は、情報やそれを含むメッセージが、社会や世界をどのように変えるのかを伝えることになるため、伝え手だけでなく多くの受け手にとっても、無視できないものになりやすいです。
この将来性というニュースバリューをより重視することで、メッセージを大幅にパワーアップさせることができます。
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