円安影響を抑える「夏の海外旅行」お得ウラ技5選 歴史的円安の中で世界一周してわかったこと

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Q2.来年こそ、海外旅行に行きたいと思っています。今からどんな準備をしていけばいいでしょうか?

ただ普通に旅行資金を貯めていくのではなく、円安やインフレに備えて、今すぐ、まずはお金(資産)から海外に行かせてみる!という考え方をお勧めします。

世界的に見ると、日本の金利はとても低いため、今ある大切なお金をすべて日本円として預金しておくよりも、今から少しずつでも、金利の高い国や、景気のいい国に旅に出して、成長させておくことで、備えにもなりますし、実際に今年海外旅行に行けなかった分、お金だけでも海外に行かせると、ちょっと旅をした気分にもなれます(実際、筆者はコロナ禍で海外旅行に行けなかった時、海外の投資信託などを購入して、お金だけでも海外に行かせることで、海外旅行に行った気分に浸っていました)。

外貨預金でレート変動に一喜一憂しなくて済む

たとえば、米ドル円が円安方向に進んでいるのであれば、あらかじめ、米ドル預金(※外貨預金)を始めます。外貨預金に力を入れている銀行の中には、海外で使えるデビットカードを発行してくれる銀行があるので、後に旅行に行った際、その口座から現地でドルを使うようにすれば、日々の為替レートに一喜一憂することもなくなります。

(※)外貨建ての通貨で預金をすること

外貨預金は円預金よりも高い金利を目指しやすく、銀行を通じての預金であるため、多くの人に馴染みがあり、資産運用の初心者の方にも、比較的スタートしやすい金融商品です。ただ外貨預金には、日本円を外貨に換える際、また、外貨を日本円に戻す場合には、それぞれに為替手数料がかかることに注意が必要です。

このほか、海外旅行に限らずですが、航空券は早く買うほど安く買えます。家族で行く場合など、早割を利用すれば、かなり差が出てきますので、早めの計画、早めの行動が節約につながります。

Q3.旅先での賢いお金の使い方を教えてください。

旅行を「消費」と捉えるのではなく、自分や子どもへの「投資」と考えたお金の使い方を是非お勧めしたいです。我が家では旅行も教育、投資と考えて子どもを海外に連れて行っています。ただ遊びに行くのではなく、せっかく海外に行くなら、“プラスα”の目的を持った旅にしてみるのはいかがでしょうか?

例えば、アメリカに行くとして、子どもがテニスが好きで頑張っていたら、ニューヨーク観光だけでなく、少し郊外へ足を延ばしてUSオープンの会場を見に行ってみるとか、フロリダのディズニーワールドに行くついでに、少し足を延ばして、ケネディ宇宙センターに行ってみるとか……、そうすると子どもの将来につながるかもしれません。

同じお金をかけるなら、早めの準備と行動、賢い使い方で、納得して旅を終えられるようにしたいですね。

長谷部 真奈見 FinCube代表取締役、フリーアナウンサー
はせべ まなみ / Manami Hasebe

慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、 JPモルガン証券に入社。投資銀行部門にて、M&A(企業の合併・買収)のアドバイザリー業務に携わる。ニューヨーク本社にて勤務中、2001年「9.11世界同時多発テロ事件」に遭遇したことを機に、テレビ局へ転職。報道番組の記者兼キャスターを務め、現在はフリーアナウンサー(JOYSTAFF所属)として活動を続けている。2017年12月(株)FinCubeの代表取締役に就任し、自身もファイナンシャルプランナーとして家計の不安や企業の財務相談に寄り添っている。2024年4月から6月にかけて家族で世界一周旅行に出かけ、同年7月より米国ハワイ州・ホノルル在住。

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