キャリア転職は「会社の変革期」を狙うべき理由 フラットな風土で成長し続ける電通総研の魅力

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木村 憲司氏 柴田 優理子氏 石井 邦和氏
電通総研が大きく変わろうとしている。2024年1月、独立系SIerの電通国際情報サービス(ISID)が電通総研へと社名変更した。同時に子会社のコンサルティングファーム2社を統合し、電通グループのシンクタンクである旧・電通総研の機能移管を受けてパワーアップ。今回のリブランディング&リポジショニングで、採用戦略はどのように変わったのか。キャリア採用の責任者・担当者、転職経験者に、電通総研で働く魅力について話を聞いた。

社名変更で気になる、採用方針の変化は?

長期経営ビジョン「Vision 2030」に向けて成長を加速させる電通総研は、6期連続で最高益を更新※1。業界でも高い営業利益率を誇り、4年前から平均年収は1000万円を超えた※2。直近数年は採用強化によって社員数も増加し、成長・拡大し続けている。

――社名変更やコンサルティング・シンクタンクの統合・機能移管で、採用方針に変化はありますか。

木村 ISID=SIerというイメージからの脱却を図って社名を変更し、それに伴ってコンサルタントの採用が増えました。ただ、システム開発がメインであることに変わりはありませんので、技術者や営業も多数採用しています。また、当社は社名変更前から「電通グループ向けにシステム開発をしている会社」と思われることもあったのですが、グループ会社向けの事業は一部です。さまざまな業種の企業や公共機関に向けたサービス提供が大半であり、もちろん社名変更後もこの点は変わりません。

採用で意識しているのはマインド面ですね。今は会社の変革期。自ら主役となって会社を変えていきたい、あるいは会社の変化をダイナミックに感じながら自分も成長したいという人を採用したいと考えています。

電通総研 人材戦略本部 採用推進部 部長 木村 憲司氏
電通総研 人材戦略本部 採用推進部 部長 木村 憲司氏
新卒入社後、金融事業部にてエンジニアとして従事した後、 営業へキャリアチェンジし部長を担当。その後米国現地法人の社長を経験。帰任後は人事へ異動し、現在は採用および新人教育の責任者を担当

――木村さん自身も、会社の変化とともに成長してきたと伺いました。

木村 新卒で電通総研に入社して、最初は金融機関のシステム開発を担当。エンジニアとして経験を積んだ後、お客様ともっと近い距離で仕事をしたくなり、自ら手を挙げて営業に転身しました。その後、海外ビジネスも経験したいという気持ちから、2014年に米国の現地法人社長に。ほとんどすべての業務が未経験だったため、海外で会社を運営することの難しさを感じましたが、金融領域に限らず本社の事業全般を知るよい機会となりました。

次の転機が22年。当社の中期経営計画(2022〜24)にて、連結社員を3年で1000人増やす成長戦略を打ち出しました※3。そのタイミングで「現法経営経験を生かし、コーポレートサイドで社員の成長支援をやってみたい」と言っていた私に声がかかり、今は採用責任者をしています。まさに会社の変化とともに社内でキャリアチェンジをし、成長させてもらえたなと思います。

シンクタンク・コンサルティングの統合で、キャリアのチャンスがさらに増加

――キャリア採用の担当者である柴田さんから見て、転職者は電通総研の何に魅力を感じて応募してくるのでしょうか。

柴田 当社は社名変更前からプライムベンダーとして、システム開発において要件定義など上流工程からサービスを提供してきました。そこにコンサルティングとシンクタンクの機能を得たことで、企業や社会の変革に向けあるべき姿を描き、お客様の課題にアプローチできるようになりました。

そのため、もともとキャリアアップを目的として応募くださる方が多かったのですが、課題設定や戦略策定からITソリューションの提供、運用まで一気通貫で支援できることや、「社会進化実装」企業として社会に貢献し、変革を続ける姿勢に共感して応募くださる方も増えました。

応募の動機は上記のような理由が多いですが、入社の決め手としては、最終的に面接後、フラットな社風や個人の裁量の大きさ、また社員に対する印象がよかったと言っていただくことが多いです。

電通総研 人材戦略本部 採用推進部 キャリア採用担当 柴田 優理子氏
電通総研 人材戦略本部 採用推進部 キャリア採用担当 柴田 優理子氏
新卒でメーカー系SIerに入社し、金融機関や通信業者向けの販売推進・営業を担当。その後、人事キャリアを目指して人材紹介会社へ転職し、IT業界を中心とした法人向け人材紹介営業に従事した後、人事へ異動しキャリア採用を経験。昨年電通総研に入社し、キャリア採用を担当

石井 私は2020年に転職してきましたが、まさにキャリアアップが目的でした。新卒1社目は大手SIerでPM(プロジェクトマネジメント)の業務を中心にキャリアを積みました。おかげでプロジェクト管理のスキルが身に付いたため、2社目はエンジニアとして技術力を磨ける会社に転職しました。そこで目的をある程度達成できたので、次は新規ビジネスの立ち上げや自身の技術力を生かせるポジションを経験しようと転職活動を始めました。

エージェントの紹介で3社から話を聞きました。これまでのキャリアから「顧客支援のPMをやってください」と言われることを覚悟していましたが、電通総研は「新規ビジネス開発や技術で後方支援するポジションがある」ということで入社を決めました。

実際に配属された部署では、スマートシティーを実現する都市OSソリューションの立ち上げに関わることができ、面接時に聞いていたとおりのキャリアを積めたのでよかったです。

電通総研 X イノベーション本部 クラウドイノベーションセンター クラウドアーキテクトグループ 石井 邦和氏
電通総研 Xイノベーション本部
クラウドイノベーションセンター クラウドアーキテクトグループ 石井 邦和氏

新卒で独立系SI会社に入社し、インフラ領域を中心にPMとして大規模案件に携わる。その後、技術のスキルアップを図るため、技術力の高いユーザー系SI会社に転職し、クラウド領域のプリセールスやコンサルティングを経験。さらなるレベルアップのために2020年7月、電通総研に入社し、クラウド案件支援を担当

中期経営計画も現場が決める?ボトムアップの風土

転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」における、同社の評価スコアは業界7位(2024年7月29日現在時点)※4。23年12月に発表された「中途入社者が選ぶ『社員の士気が高い企業ランキング』」にもランクインし※5、風通しのよさや社員の満足度の高さがうかがえる。

――社風やカルチャーにはどのような特徴がありますか。

柴田 私もキャリア入社組ですが、入社して驚いたのはボトムアップの風土です。転職した当初、当社には過去数年の採用に関するデータがありましたが、うまく活用されていませんでした。

そこで、入社して3カ月目でしたが、「このデータを可視化して、採用活動に活用したい」と提案したところ、部長の木村さんやチームリーダーが、「柴田さんの経験を生かしてぜひやってみて!」と任せてくれました。個人の裁量が大きいことは選考の際にも聞いていましたが、実際に入社直後からフラットな風土を実感しました。

実際、当社にはボトムアップの事例が多数ありますが、19年に制定された「新企業理念の策定プロジェクト」は当社の風土をまさに体現している事例です。

18年に中期経営計画検討のワーキンググループが発足され、検討過程で企業理念のつくり直しの必要性が浮かび上がりました。そこでワーキングメンバーから、当時の社長や役員に「企業理念のつくり直しをさせてほしい」と直訴。即決でゴーサインが出て新企業理念の策定プロジェクトが立ち上がりました。

グループ全社員を対象に当時の理念に対するアンケートを実施するなどして、社員一人ひとりの思いを踏まえた新企業理念が誕生しました。その後、新企業理念浸透のプロジェクトも推進されるなど、電通総研らしい取り組みだったと思います。

行動指針 AHEAD
新企業理念の策定プロジェクトにて新たに制定した、行動指針「AHEAD」

木村 風通しは本当にいいですよね。私からすると、ボトムアップというよりフラットに近い。階層がたくさんあって下から意見を吸い上げるというよりも、フラットにみんなが好きなことを言い合って、共感を得られればそれが形になっていく印象です。実際、社内ではさまざまなワーキンググループが自然発生的に立ち上がり、会社を動かしていくケースが少なくありません。

石井 私も現在、会社の中期経営目標や地域計画を検討するワーキンググループのメンバーとして議論に加わっています。経営企画などの部門が中期経営計画を取りまとめるのが一般的かと思いますが、当社では現場の営業やエンジニアが自分の役職に縛られずに「会社のビジネスをこうしたい」と熱く語っています。部署横断のワーキンググループも数多くあり、普段の業務では顔を合わせないメンバーから刺激を受けています。

柴田 フラットな風土の事例はほかにもあり、例えば電通総研テックブログは、「電通総研はPMが多い会社というイメージが強いが、高い技術力があることも世間に伝えたい」という社員の発案でスタート。全社の有志メンバーで運営をしていますが、新卒2年目の若手社員やキャリア入社者も積極的に執筆に参加してくれています。

電通総研テックブログ トップ画面
全社の有志メンバーにて運営している「電通総研テックブログ」のトップ画面

柔軟な働き方で、家事や育児とより両立しやすく

――転職希望者にとっては、働きやすさも気になるところです。

柴田 電通総研は一定のグレード以上の社員に裁量労働制を導入していますが、そうではない社員もフルフレックス制度が適用されます。また、当社は今もリモートワークが中心で、リモート勤務日数の制限などもありません。普段から在宅で仕事をして、家庭の事情などで中抜けすることもできますし、柔軟な働き方ができると思います。このように働き方も個人の裁量に委ねられている点は、社員の自律性が高く、経営層や管理職が社員を信頼しているからこそだと感じます。

石井 働きやすさは実感しています。前に勤めていた会社はパートナーさんとやり取りするために定期的に出社する必要がありました。しかし当社では社員もパートナーさんもリモートワーク中心で業務ができます。また、業務に支障のない範囲で空き時間を有効活用し、平日に病院に行ったり、空いている時間に買い出しに行ったりできるようになりました。チームのメンバーも「仕事と家事や育児を両立できる」と喜んでいます。

木村 当社は現在、社員の約6割がキャリア入社です。一般的に、IT業界かつキャリア入社比率が高い企業では離職率も高い傾向にありますが、当社の離職率は2%台をキープしています。多くの社員が居心地のよさや成長機会の多さを感じていると思います。

社内でリレーションを構築する仕組みとしては、サークル活動も盛んです。ちなみに私は、古巣の金融部門主体のゴルフ同好会と、走ることよりも焼き肉を愛する焼肉ジョギング同好会の2つに所属。仲間づくりの機会に困ることはありません。

木村が所属する焼肉ジョギング部の写真

「転職はタイミングが大事」会社の変革期を逃すな

――最後にそれぞれのお立場から、転職を検討している人にメッセージをお願いします。

柴田 やりたいことがあるのに今の職場ではそれが難しいと感じている人に、ぜひ当社に来ていただきたいですね。当社はフラットな風土で裁量があるだけでなく、資格取得や自己啓発支援の制度も充実しており、スキルアップの環境もあります。やりたいことが必ず実現できるとは言い切れないですが、少なくとも手を挙げる人を応援する社風があって、チャレンジしやすいと思います。

石井 転職者としては、キャリアのチャンスが社内にいろいろあることが魅力です。一方、やりがいがあるだけでなく、ワーク・ライフ・バランスも取りやすく、待遇面も十分に満足のいく水準。転職を検討する際に気になる要素はすべてにおいて合格点、というのが私の正直な実感です。安心して候補の1つに選んでもらえる会社ではないでしょうか。

木村 転職はタイミングが非常に重要だと考えています。電通総研はダイナミックな変革に取り組んでいる最中ですので、今転職すれば、その変革を身をもって体験できる、あるいは自らリードして変革を起こせるチャンスがあります。それにチャレンジしたいと考える人と、ぜひ一緒に社会課題の解決に取り組みたいですね。

ダイナミックに変革中「電通総研」のキャリア採用ページはこちらから

※1 電通総研調べ 2018年・19年の業績は19年決算説明資料、2020年以降の業績推移については業績ハイライトより引用
※2 電通総研調べ 営業利益率は23年12月期決算短信より、平均年収はESGデータサマリーより引用
※3 電通総研調べ 
成長戦略は中期経営計画および、説明資料より引用
※4 OpenWork電通総研(旧:電通国際情報サービス)の業界ランキング
※5 OpenWork中途入社者が選ぶ「社員の士気が高い企業ランキング」
(旧社名の電通国際情報サービスでランクイン)