チームと個の成長を促す「やさしさと強さ」とは 多様な専門家の協働が生む戦略的リスク管理

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ディレクター 橋本 哲哉 氏 シニアマネージャー 小菅 侑子 氏
テクノロジーが加速度的に進展し、サプライチェーンは複雑化が進むなど、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。レジリエンス強化が重要な経営課題となる中で、戦略的なリスクマネジメント支援に力を入れているのがPwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)だ。中途入社後、リスクコンサルティングチームで活躍するディレクターの橋本哲哉氏、シニアマネージャーの小菅侑子氏の両名に話を聞いた。

「グループ企業やさまざまな専門家とのコラボレーションが可能」

――小菅さん、橋本さんが、PwCコンサルティングを転職先に選んだ決め手を教えてください。

小菅 幅広い領域を経験してコンサルタントとして成長したいという思いがありました。転職後は長く働き続けたいとも考えていましたので、重視していたのは、実際に働いている方々の雰囲気や考え方。いろいろなファームで在籍する方々に話を聞いたところ、最も明るく楽しそうな雰囲気だったのがPwCコンサルティングだったんです。

また、PwC Japanグループには監査法人や弁護士法人などが名を連ねているため、どんなにニッチな領域であっても、例えばリスク関連1つとっても法規制の背景やグローバルの動向などについて深く理解している専門家が数多くいます。そうした希少な専門家にもすぐにつながって気軽に相談できる環境がとても魅力的に映りました。戦略的リスクコンサルティングの組織としてのケイパビリティがとても高いことも決め手となりました。

シニアマネージャー 小菅 侑子 氏
PwCコンサルティング
シニアマネージャー 小菅 侑子 氏
外資系コンサルティングファームを経て2016年9月入社。リスクコンサルティングチームに所属し、主にシステムリスク・セキュリティリスク管理を支援

橋本 私はITの領域でキャリアを積んでいましたが、クライアントの抱える課題に対して、より俯瞰した立場から価値を提供できるコンサルティング業界に興味をひかれました。PwCコンサルティングの風通しのよい社風は私に合っていると感じています。もし、転職活動していた当時に戻ったとしてもやはりPwCコンサルティングを選びます。

ディレクター 橋本 哲哉 氏
PwCコンサルティング
ディレクター 橋本 哲哉 氏
外資系ITベンダーを経て2015年2月入社。リスクコンサルティングチームに所属し、構想策定から具体的な施策実行まで、一貫した支援を行う

「やさしさが生む、強さがある。」というポジティブなループとカルチャーの形成

――PwCコンサルティングは中途採用活動で「やさしさが生む、強さがある。」というメッセージを発信しています。どのように解釈していますか。

橋本 風通しのよい社風であると言いましたが、とりわけ縦のつながりが特徴的だと感じています。私も上司に躊躇することなくいろいろなことを相談できていますし、チームメンバーが私に対して遠慮している様子もありません。

チャットベースのコミュニケーションがかなり浸透していることも1つの要因でしょう。「あの人は相談しやすい人だろうか」とためらったり、事前に根回しをしたりする必要がなく、「ちょっと聞いてみよう」と相手の肩書を問わず飛び込みやすい環境があります。逆に、リーダークラスのコンサルタントが若手メンバーから情報収集することも少なくありません。

そうしたフラットな人間関係やコミュニケーションのしやすさに加えて、プロジェクトにおいてメンバーからの相談に組織のリーダーやプロジェクトの責任者が親身に対応する文化が根付いています。

小菅 確かに、すぐに相談に回答してくれる人が非常に多いと実感しています。時には30分や1時間程度の時間を費やしてチャットで返事をくれる相手もいます。正直かなり驚きました。

一方で、「やさしさ」と聞くと、それに甘えてしまうのではという懸念を抱くと思いますが、他人の「やさしさ」だけに頼ってばかりでは、クライアントの求める成果を出すことは難しい。根幹の部分は自分自身でとことん考え抜くことが必要で、一味足したいときに「やさしさ」を活用する、というイメージです。

橋本 こんな言い方ができるのではないでしょうか。リーダーは相談に対して惜しみなく時間を注ぎ込むので、メンバーもその期待に応えようとして自らの役割にコミットします。リーダーはそれを見て、さらに成長を促すような仕事を任せる。そうしたポジディブなループの形成こそが、「やさしさが生む強さ」だと。

小菅 自らを律して成長しようとしないと、「やさしさ」の真価は得られないかもしれません。そういう意味では、成熟した大人の集団だと思います。必要なスキルを自発的に磨き、変化に対して前向きであることが求められるともいえるでしょう。そういう姿勢がないと成長の機会を逃してしまい、自らのパフォーマンスがどの程度の水準なのか、客観的に気づくこともできません。

橋本 逆に言うと、成長を希求する人には居心地のよい環境だと思います。しかし、忘れてはならないのはクライアントファーストであるということ。「クライアントの期待になんとしても応える」という覚悟のもと、必要なケイパビリティを迅速にフル活用できるのがPwCコンサルティングです。

戦略を策定する仕事はもちろん重要です。しかし本当に重要なのは、戦略を策定するだけでなく、それを責任を持って実行まで「やりきる」ことです。全員で目的地への最短距離を切り開いていくために、「やさしさ」が一人ひとりのパフォーマンスを向上させているともいえますね。

他組織とのコラボレーションで複雑化する課題を解決

――PwCコンサルティングは、組織横断型のコラボレーションが盛んだと聞いています。

小菅 冒頭で申し上げたように、新しい法規制に対応する際、グループ内の知見を総動員することができます。あるケースでは、法規制の背景や意図を深く理解することで、クライアントの業務プロセスにまで踏み込んだ規制対応の仕組みを設計することができました。このプロジェクトは、クライアントからも高い評価をいただきました。

一方で、コンプライアンス的な対応ではなく、もっと上流からのコンサルティングを期待されているとも感じます。 

そもそも、ビジネスとリスクは表裏一体の関係にあります。ビジネス環境が目まぐるしく変化している今、すでにリストアップされているリスクを1つずつチェックしていくのではなく、そのビジネスの裏にあるリスクを特定していくことが問われています。私たちの業務も、リスクの特定から始まり、その課題を解決する手段の構築までを支援することが増えています。

橋本 例えばPwCコンサルティングはAIにも注力しており、AI活用を支援するチームがあります。AIのリスクをサポートするチームと密接にコミュニケーションをとることによって、新しいAIのビジネスにあるリスクを特定し対応の指針と仕組みをつくることができる。表と裏のコラボレーションは、ほかの領域にも広がっていくでしょう。取り扱い方が定まっていないリスクはこれからどんどん出てくるからです。

例えばこれまでは、個人情報保護ならば情報システム部門、このリスクならばこの部署といったように1対1でひも付いていましたが、AIとなるとどこの部門がそのリスクをマネジメントするのかが不明確であり、社内でたらい回しにされるケースもあるでしょう。情報システム部門でも総務でもない、と。AIに限らず、誰もボールを拾わずに、気がついたらとてつもなく大きなリスクになっていた、といったことが起きてくるのです。

小菅 気候変動リスクに対しても同様のことがいえます。この領域では、PwC Japanグループ内でサステナビリティを専門的に研究している組織の知見を活用していますね。新しいリスクを認識したタイミングでしっかりとしたリスク管理の方針と仕組みをつくることが重要なのです。

シニアマネージャー 小菅 侑子 氏 ディレクター 橋本 哲哉 氏

異なった考え方や視点を尊重する文化が新しい価値を生む源泉になる

――どんな人がPwCコンサルティングのコンサルタントに向いていると思いますか。

小菅 コラボレーションする組織が多く、幅広い業界に関わるため、知識やスキルだけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人の価値観に触れることができます。私は、自分の引き出しが増えただけでなく、関わる人や組織のバリエーションの増加によって視野が広くなりました。とくにリスクコンサルティングは、時代の最先端を見なくてはならない仕事です。変化に対して前向きである人、今を生きているという実感を得たい人に向いていると思います。

橋本 リスクコンサルティングに限らず、今は明確な答えのない時代です。つねに模索しながら道を切り開いていくのは本当に困難ですが、そこに面白みを感じる人はPwCコンサルティングに向いていると思います。

これまでコンサルタントとしてキャリアを積んできた人だけでなく、私のように未経験の人もいるでしょう。きっと最初は苦労もすると思います。しかし、PwCコンサルティングには一人ひとりの経験やスキル、自分とは異なる考え方や視点を尊重し合うカルチャーがあります。お互いを受け入れ、多様な能力を持ったメンバーが協働することで、それぞれが持っている強みをさらに磨くことができる。そうして、新しい価値を生み出していく場がPwCコンサルティングなのです。

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