岸田首相「国賓訪米」での皮肉な演出が広げた波紋 公式夕食会で「YOASOBI」に興じ、"卒業"は秋?

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このため政界では「全敗なら会期末解散どころか、自民内で岸田降ろしが始まる」(閣僚経験者)とのぶっそうな臆測も飛び交う。にもかかわらず、岸田首相自身は「相変わらず意気軒高で、今後の政局運営にも自信満々」(側近)とされる。

「一世一代の晴れ舞台」で事前準備に没頭

今回の岸田首相の国賓待遇での訪米は、2015年の安倍晋三元首相(故人)以来、9年ぶり。外務省幹部は「11月に大統領選を控えるバイデン大統領が、岸田首相を国賓待遇で招待したのは、岸田政権の外交・安保政策をアメリカ政府が高く評価しているためだ」と胸を張る。だからこそ岸田首相も、「訪米直前まで、一世一代の晴れ舞台での存在アピールへの事前準備に没頭していた」(官邸筋)というのだ。

なかでも、岸田首相が力点を置いたとされるのが日米首脳公式夕食会。訪米から3日目の10日(日本時間11日)、岸田夫妻の歓迎のため、バイデン夫妻が大統領迎賓館で主催したものだが、その中でメディアが注目したのが、ゲストの有名歌手・グループによる歌唱シーンだった。

日本から招かれたのは、国際的にもファンが多い音楽ユニット「YOASOBI」、そしてアメリカからはジル夫人お気に入りの歌手ポール・サイモン氏だった。代表曲は「恋人と別れる50の方法」、デュオ「サイモン&ガーファンクル」の「サウンド・オブ・サイレンス」。

特に後者は、半世紀以上前に世界的に大ヒットした映画『卒業』の主題歌として知られる。関係者によると、サイモン氏はジル大統領夫人が大好きなアーティストで81歳の大統領とは同世代。さらに、岸田首相も同氏の曲を好んで鑑賞していることを踏まえての人選だったとされる。

ただ、その代表曲「サウンド・オブ・サイレンス」は、世界中の観客が涙したとされる最後の場面で流れる物悲しい主題歌だ。しかも、日本側は「YOASOBI」だったため、同行記者団の間では「両首脳は“夜遊び”の果てに、秋には共に(大統領と首相から)“卒業”するとの未来を暗示している」との皮肉めいた反応が語られていたとされる。

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