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南シナ海で激化する中国とアメリカの駆け引き バイデン大統領が警告だが中国は引き下がらず

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  • 小原 凡司 笹川平和財団上席フェロー

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4月5日の衛星画像では、ファイアリークロス礁周辺に中国海上民兵の船舶が50隻以上停泊しているのが確認できる(写真:MAXAR)

4月6日および7日、フィリピンの排他的経済水域において日米豪比の共同訓練が実施された。日米豪の訓練にフィリピンが加わるのは初めてで、フィリピンが実効支配する環礁の現状を実力で変更しようとする中国に対するアメリカなどの警戒がうかがえる。

2023年10月6日、南シナ海のセカンド・トーマス礁周辺海域において中国海警局巡視船がフィリピン補給船に対して妨害行為をしたと英BBCが報じた。フィリピン沿岸警備隊巡視船に乗った記者が一連の行為を撮影した。

セカンド・トーマス礁は、フィリピンのパラワン島から最短距離で西北西へ約200キロメートルに位置する南沙諸島の環礁である。同礁実効支配のために、フィリピンは廃艦となったシエラ・マドレ号を座礁させ、軍人を常駐させている。フィリピンの補給船は同座礁艦に食料などを輸送していた。

一方の中国は南シナ海のほぼ全域に自らの管轄権が及ぶと主張し、その領域に含まれるすべての岩礁などに対する領有権を主張している。中国はセカンド・トーマス礁も自国領であると主張し、フィリピンの実効支配を実力で覆そうとしているのである。

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