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「低迷WOWOW」と「最高益スカパー」分かれた明暗 苦境の有料放送で契約件数はともに続落だが…

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契約件数減少に苦しむWOWOWとスカパー!だが、業績や株価では大きく明暗が分かれている(撮影:尾形文繁)

「この厳しい環境下での社長就任に高揚感はない」――。

有料衛星放送のWOWOWで4月1日、9年ぶりの新社長が誕生した。1990年に入社した、山本均氏(59)だ。スカパーJSATや銀行出身者が歴代社長を務めてきた同社において、初のプロパー社長となる。

3月の定例記者会見に出席した山本氏は冒頭のように、言葉の端々に緊張感と危機感をにじませた。

それも無理はない。WOWOWは今、先の見えない苦しい戦いを強いられているからだ。

WOWOW・スカパーともに契約数は激減

コロナ禍も後押しし、ネットフリックスやU-NEXTなど動画配信サービスが普及する中、WOWOWやスカパー!などの有料放送の契約件数は減少が続く。

契約者の月額課金を主な収入源とする有料放送は、広告費を収益源とする地上波放送以上に、配信サービス台頭の煽りをもろに食らう。近年は有料放送から配信サービスへと会員が流出する事態が起きている。

WOWOWやスカパー!も、「WOWOWオンデマンド」(月額2530円)などの独自の配信サービスをそれぞれ展開している。ただ、いずれも認知度向上に苦戦しているのが現状だ。有料放送の会員基盤がある中で、配信サービスの料金だけ安くすれば、単価の高い有料放送からの乗り換えリスクもあり、他の配信サービスに対して割高感も生まれてしまっている。

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