フレッシュネス知られざる「アボカド10年」の真価 今年で10年目を迎えた、春恒例の限定メニュー

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ただし路面店を基本としているところから、駅から少し離れた立地にあることが多く、ブランドの知名度があまり高くないのが残念だ。広告宣伝にあまり力を入れていないところも、少し前のモスバーガーと似ている点だ。

しかしそうした状況も、2023年を機に変わってきているようだ。

アボカドバーガーで女性ファンを獲得

まずはアボカドフェアについて見ていこう。

2品の期間限定商品(販売期間:3月6日〜4月16日)のほか、リニューアルしたものも含め、定番3品、計5品がそろう。

・「アボカドシュリンプバーガー〜ジェノベーゼソース〜」(期間限定/790円)
・「クラシックアボカドクリームチーズバーガー〜わさび香るサクサク醤油〜」(期間限定/890円)
・「ソイアボカドバーガー」(690円)
・「クラシックアボカドバーガー」(790円)
・「クラシックアボカドチーズバーガー」(890円)

そもそもフレッシュネスでアボカドを扱い始めたのが2011年3月。アボカドをぜいたくに2分の1個使った、クラシックアボカドバーガーとして定番メニュー化した。

クラシックアボカドクリームチーズバーガー
クラシックアボカドクリームチーズバーガー(890円)。アボカド同様クリーミーな口当たりのクリームチーズが、醤油ベースのがっつり味をマイルドに。またわさびと大葉が後口をさっぱりとさせてくれる。醤油ソースはフレーク状。サクサク食感とあいまって味わいに立体感をもたらしており、飽きがこない(筆者撮影)

狙いは、フレッシュネスのメインターゲットである20代後半〜40代女性に人気のある食材を導入し、ファンを獲得すること。また、なかなか他社では扱えない食材によって価値を訴求する意図もある。アボカドという食材のイメージも、「健康」「新鮮」といった、フレッシュネスが消費者に伝えたい価値とマッチしていた。

その狙いはあたり、アボカドバーガーは女性の支持を得た。そこで新作の期間限定バーガーを加えたアボカドフェアを始めたのが2015年。2018年には定番メニューにクラシックアボカドチーズバーガーを、2023年にはソイアボカドバーガーを加えている。

アボカドシュリンプバーガーとリニューアルしたソイアボカドバーガー
左:リニューアルしたソイアボカドバーガー(690円)。大豆パティとは言っても、肉とそう変わらない味わい。サウザンアイランドソースがアボカド、パティ、野菜、バンズをまとめてバランスのよい味に。ソースにはピクルスが加えられており、カリカリした食感が新鮮味を与えている/右:アボカドシュリンプバーガー(790円)。えびやアボカドと相性のよいジェノベーゼソースはしっかり味。魚介と肉、2種類のたんぱく質に、野菜もたっぷりとれる、ヘルシーなバーガー(筆者撮影)

フレッシュネスによると、フェア期間中は、期間限定商品はもちろんのこと、定番商品の出数も高まる。期間中の客の5人に1人がフェアの商品を食べている計算になるそうだ。

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